断然、白がいい? 移り変わる歯の色の美しさ|美容コラム

断然、白がいい? 移り変わる歯の色の美しさ

2017-02-09 10:00:00

始まりの春が近くなり、第一印象をよくするために真っ白な歯を手に入れたい方も多いのではないでしょうか。春じゃなくても常日頃からホワイトニングしたいとお思いの方もいるかもしれませんね。「白い歯は美しい」は半ば常識になっていますが、でも待って。私たち、つい最近まで「お歯黒」してませんでしたっけ? いつから「白い歯は美しい」が日本人の心に根差していったのでしょう。移り変わる歯の色の美しさを見ていきましょう。

タグ:デンタル 美容の歴史 ホワイトニング

黒の美意識とデンタルケア

日本の美しさを示す伝統的な化粧の色合いは黒・白・赤といわれています。白粉の白に、紅の赤。そして眉の化粧の黒と、黒の代表格として平安時代から長い間美しいとされてきたのが「お歯黒」でした。「お歯黒」の起源は正確には分かっていませんが、その漆黒が高貴だとされたのは平安時代からです。貴族階級に「お歯黒」の習慣が広まり、男女ともに成人の証として17~18歳で歯を黒く染めていました。その後染める年齢は低下の一途をたどります。室町時代には13~14歳、戦国時代には武将の娘は早く嫁がせるために8歳で染めていたという史実も残っています。江戸時代になると上流階級の生活様式が一般庶民にも浸透し始めます。元禄時代には男子の「お歯黒」の習慣はなくなったものの、全国に広がって婚約・結婚を機に黒染めするようになり、「お歯黒」は女性の美意識に根付いていきます。黒は何にも染まらない色です。そこから貞操を意味したともいわれます。そして、黒ければ黒いほど美しい、美人とされていました。
でもそれだけじゃなかったのが「お歯黒」のすごいところ。実は虫歯を予防するとともに進行を遅らせる効果もあったんです。塚や墓から見つかる「お歯黒」の歯にはほとんど虫歯がなく、虫歯が始まってから結婚して「お歯黒」を始めた女性では死ぬまでその進行が止まっていました。知覚を鈍化する作用があることも分かっています。「お歯黒」は日本人女性の口腔ケアを一身に担ってきたわけです。

白が美しい時代の到来

そんな「お歯黒」が廃止されたのが明治元年。諸外国から野蛮な文化だと評されたのが原因でした。しかしその頃の日本人の歯の色の美しさは、黒。美しさの基準はなかなか変えられるものではありません。それを率先してやめたのが、昭憲皇太后でした。国のトップがやめることによって、美意識の変革が行われたのです。こうして「白い歯は美しい」の時代がやってきました。
では「白い歯は美しい」をホワイトニングとして享受するようになったのは、いつなのでしょう。実は、とても最近。1990年代の後半になって厚生労働省の許可がおり、ホワイトニングサロンができたのが日本でのホワイトニングの初めです。

終わりにかえて 「お歯黒」の卒業がもたらしたもの

にこっと笑った歯が白かったら、今私たちは素直に美しいと感じます。黒ければ黒いほど歯は美しいとされていたことが嘘のように。そんな「お歯黒」と決別した日本人女性は、別の方法で歯の美しさと虫歯予防を両立させなければなりません。自身でのデンタルケアには限界があります。
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