歯科医院でできる口臭予防と治療
■歯のクリーニング
セルフブラッシングでは落としきれない、ネバネバした細菌の集合体「歯垢(プラーク)」や歯垢が石灰化した「歯石」、タバコのヤニやコーヒー、紅茶などによる「着色汚れ(ステイン)」を取り除くものです。歯周病と診断された場合は、保険診療で受けることができます。歯周病予防や審美性目的の場合は自由診療になります。ただし、保険診療の場合は、1回の治療では終わらず数回通うのが基本。自由診療は1回で終了する場合はほとんどで3ヵ月〜半年に1回通う程度です。また、汚れの再付着を防ぐコーティング材なども使用できます。
・スケーリング
先端が尖ったフック状の器具で歯石を除去。
・ジェットクリーニング
水と超微細な炭酸カルシウムのパウダーを専用のマシンのジェット噴射で歯の表面に吹き付け、歯に付着した細部の汚れや着色を落とします。
・PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
歯科専門家による機械的な口内清掃です。歯石や歯垢、着色汚れ、口内細菌の減少を叶えます。口臭予防・改善、虫歯予防、歯周病の改善のほか、清掃剤にはフッ素が入っているため歯質強化を叶えます。
■虫歯治療
虫歯治療は早めにすませましょう。虫歯の悪化は歯を失うリスクもありますが、強力な口臭の原因にもなります。また、過去に虫歯治療を受けて銀歯の詰め物をしている場合も、銀歯は歯との間にすき間があるため虫歯が再発している可能性もあります。検診を受けて、すき間をつくらないセラミック製の詰め物や被せ物に替えることをおすすめします。
■歯列矯正やセラミック治療
歯並びが悪いと見た目だけでなく、歯みがきで上手に汚れを落とすことが難しくなり、口臭の原因となる細菌が溜まりやすくなります。もちろん、虫歯や歯周病リスクも高まります。器具を使った歯列矯正やセラミック歯の治療で歯並びを整え、口内環境を清潔に保てるようにしましょう。
(安田 みゆき)
執筆者:alluxe編集部