ガタガタ歯並びを治すメリットとは? 歯を8本抜いている筆者がおくる歯列矯正体験記

ガタガタ歯並びを治すメリットとは? 歯を8本抜いている筆者がおくる歯列矯正体験記

  • デンタルケア
  • 更新日:2017年5月18日

突然ですが、私、歯列矯正のために歯を8本、抜いているんです。親知らずを4本と上の歯を2本と下の歯を2本ずつ。
「抜歯はしたくない」とお思いの方も多いかもしれませんが、痛い思いをしてまで抜歯をした方がいい理由がちゃんとあるんです。
今日は昔の私の歯並びと今の歯並びについて、そして抜歯をした方がいい理由についてお伝えします。

歯並びがガタガタだった学生時代

歯列矯正を始めたのは、10年前、高校2年生の時。もともと生まれ持った唾液の質が虫歯をつくりやすく、さらに歯並びがガタガタだったために、歯磨きがうまくいかずに歯垢をためてしまい、歯肉炎や虫歯になりがちなのが当時の悩みでした。
そんな時、通っていた歯科医院で「年を取った時のことを考えて、歯列矯正した方がいいね」と言われて一念発起。虫歯や歯肉炎を悪化させて歯をなくしたくないと思ったんです。

選んだ歯列矯正は、金属ブラケット

選んだ歯列矯正は、金属ブラケット

歯列矯正には6つの種類があります。金属ブラケット・審美ブラケット・セルフライゲーションブラケット・裏側矯正・ハーフリンガル矯正・マウスピース矯正です。
私が選んだのは、この中では安価な金属ブラケット。金属ブラケットのメリットは、丈夫で様々な症状の不正咬合治療に対応できること、治療費が比較的安く済むことが挙げられます。デメリットはもう図を見ての通り、目立つこと。
私の場合は歯並びがガタガタでしたので、ほとんど選択肢がなく、カウンセリングで金属ブラケットにしようとすぐに決まりました。そして医師から衝撃の一言が。

上下合わせて8本抜きましょう

上下4本、必要があれば親知らず4本を抜くことを医師から提案されました。そこで語られたのは抜歯の5つの必要性

(1)アゴと歯のバランスを整える
(2)歯がアゴから飛び出さないようにする
(3)一番奥の歯の第2大臼歯をまっすぐに並べる
(4)歯列矯正後の後戻りを防ぐ
(5)出っ歯を治す

私が当てはまっていたのは(1)(3)(4)。歯の大きさの割にアゴが小さかったため、歯が余り、そして歯を押して一番奥の歯の第2大臼歯が斜めになってしまっていました。

まっすぐ並べますを信じて3年

まっすぐ並べますを信じて3年

8本も抜くのかとは思いましたが、「まっすぐに並べます」との医師の言葉を信じて、抜歯と治療の痛みに耐えて3年。器具が外れて7年が経過しても後戻りしなかった私の歯をご覧ください。

歯列矯正をして良かったのは、まず虫歯ができにくくなったこと。歯磨きさえ怠らなければ、虫歯とは無縁の生活を現在送れています。また磨きやすくなったので、歯磨きの時間も短縮! これは個人差があるとは思いますが、結局8本抜いたので角ばった顔がやんわり小顔になりました。そして最後に嬉しい副産物が。なんと8割方、肩こりが軽減されました。噛み合わせが悪いことによる肩こりが知らない間に発生していたようです。

明日の歯を残すために歯列矯正をすること。そういう選択肢もあるということをこのコラムで知っていただけたら幸いです。

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