ホワイトニングの前にやっておくべきこと
1)虫歯・歯周病の治療
虫歯がある場合、塗布する薬剤がしみます。個人差はありますが激しい痛みを感じるケースもあるようです。虫歯がある人は治療を完了させておきましょう。しばらく歯科検診を受けてない人は事前に検診を受けて、虫歯や歯周病に罹ってないかチェックしましょう。
30代以上の8割が感染していると言われる歯周病。虫歯同様、ホワイトニングの薬剤がしみます。歯のクリーニングで治療できる軽度の歯周病はホワイトニングを受けてもさして問題はありませんが、重度の場合は歯の周りの骨にまで影響をおよぼし、歯を失う原因にもなる恐い病気です。また口臭がきつくなり、スメルハラスメントになりかねません。まずは歯周病治療を優先しましょう。
2)歯のクリーニング
デンタルクリニックで行うクリーニング(PMTC=プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は、研磨剤と専用の器具をつかって歯石や着色汚れなどを落とす施術です。通常の歯科医院でも気軽に受けられるので、定期検診のついでに受けると歯周病や虫歯の予防にもなります。
また、ホワイトニング効果を阻害するプラーク(歯垢)※という汚れも除去できます。これは、食後8時間程度で生成される虫歯菌や歯周病菌などの細菌の集合体です。これを放置すると、48時間後には唾液と合わさって石灰化し歯石となります。プラーク(歯垢)は、表面上は見えませんが、ぬめり感があります。毎日しっかり歯を磨けば落とせますが、定期的なクリーニングを受けることで口内環境をより清潔に保つことができます。
※プラーク(歯垢)はバイオフィルムとも呼ばれます
実は私、最初のオフィスホワイトニングをクリーニングなしで受けてしまいました。完全に知識不足です。結果、確かに歯は白くなりました。でも着色汚れは完全に落ちなかったので、充分な効果を得られませんでした。幸い虫歯や歯周病はなかったのですが、事前にクリーニングを受けていれば、お金も無駄にならなかったなと後悔……。ホワイトニングを受けるなら、まずは口内環境を整えて、万全の態勢で臨むことを強くおすすめします!