インプラント治療って?
インプラント治療とは様々な理由で失うことになってしまった自分の歯の機能を取り戻すために、人工歯根をあごの骨に埋め込み、その上に天然歯のように自然に見える人工歯取り付けるという治療法のことをいいます。
骨に定着させることができるため、本当の自分の歯のように違和感なく扱うことができることからインプラントは別名、「第二の永久歯」とも呼ばれています。
インプラントならこれまでの補綴治療の限界を補うことが可能
保険適応の補綴治療には部分入れ歯やブリッジという方法があります。しかしいずれも部分入れ歯を支えるための歯、ブリッジの土台となる歯に負担をかけてしまい周囲の歯の寿命を短くしてしまうことがあり、特に入れ歯の場合には噛む力も自前の歯の4割程度に低下してしまう大きなデメリットがありました。
その点、インプラントであれば、周囲の歯に全く影響を与えることなく自前の歯同様にしっかりと噛むことができます。
インプラントが抜け落ちる?恐怖のインプラント周囲炎
インプラント自体は人工物であるため、天然歯と違い虫歯になることもありませんし、劣化もしません。
しかし、インプラントと繋がっている顎の骨は天然物のため、天然歯同様、歯周病菌に侵されると歯周病と似たインプラント周囲炎に罹ってしまう可能性があります。
やっかいなことに、インプラントは天然歯のような菌の侵入を防ぐ手立てをもたず無防備であるため、無自覚のまま症状が進み気づいたときにはインプラントを支えている歯槽骨が溶け、最悪の場合インプラントが根元から抜け落ちる、なんてことになりかねないのです。悲劇を防ぐためにも毎日のホームケアと歯科医での定期的なメンテナンスを絶対に忘れないようにしてください。
インプラント治療をする際の歯科医院選びのコツ
インプラント治療は、通常の歯科治療とは異なり外科手術(オペ)のひとつです。
ネットで探せば低価格でインプラント治療を受けられる歯科医院も見つかるのですが、値段の安さだけで歯科医院選びをすることだけは避けてください。
自由診療であるインプラントは、歯科医院側が、インプラント単体の価格、そして技術料を加味して決めるものです。相場とされる価格(1本あたり30万~45万)には意味があります。
口腔内という過酷な環境下で長期間使用に耐えうる耐久性を考えると、インプラント自体の価格はどうしても高価になってしまいがちです。しかしそれを破格ともいえる値段で提供できるのはそれなりの理由があると考えるのが普通です。相場よりもはるかに安い場合、治療直後は特に不具合がなくても数年のうちに不具合が出てきて結局再治療となって割高になってしまったなんていう話もよく耳にします。
歯は今後の人生でずっと付き合っていく大切な存在です。
インプラント治療を受ける歯科医院はよく考えて選ぶようにしてください。