どうして肌はたるんでしまうの？

図のように加齢、紫外線などのダメージによって、肌内部のコラーゲン、エラスチンが減少することがたるみの原因です。
真皮層にあるコラーゲンは、家屋でいえば柱や骨組みのように組織の形を保持する繊維で、エラスチンはゴムのように弾力性のある繊維です。コラーゲンとエラスチンが破壊されることによって、肌を支える力が弱まり、筋力が起こり、皮膚が重力に従って下がるのがたるみなのです。

たるみの主なパターン

たるみの代表的なものとしてあげられるのは4パターンあります。

1.顔が逆三角形から四角くなり、以前より長く見える
2.顔全体に凹凸が際立つ
3.頬やこめかみが痩せる
4.ブルドックのようにぽっちゃりと頬がたるむ

1は真皮層からのたるみによって、両頬の表皮までたるんでしまったために起こるパターンです。おすすめの施術としては、真皮層から超音波で引き締めてくれるウルセラ、もしくはダブロです。たるみの進行具合によって糸を使ったリフトの治療をすることもあります。

2は皮膚を骨に固定しているリガメントという靭帯の繊維が脂肪の重みで伸びてしまうことによってたるむパターンです。脂肪の塊が下垂するため、目の下やほうれい線、マリオネットラインなどにたるみが生じ、顔全体が凸凹した印象になってしまいます。改善に適した施術としては、SMAS層という筋膜に働きかけるウルセラ、ダブロ。そして、目の下の脂肪取りなど各部位にアプローチすることが必要になってきます。

3は痩せ型の人に多いパターンで、内側から表皮を押し上げる弾力が弱くなったり、筋肉が衰えたりすることによって、頬やこめかみが痩せてしまいます。 ヒアルロン酸注入でこけた部分にふくらみを出した後、頬をスレッドリフトなどでリフトアップするのがおすすめです。

4はもともと脂肪が顔に多い人が陥りやすいパターンです。脂肪層、皮膚、骨をつなぐ脂肪繊維や脂肪を包んでいるいわゆるネットが伸びてしまうことで脂肪が下垂してしまうのです。
まずこの脂肪を何とかしなければなりません。そのために脂肪溶解注射で脂肪の量を減らした後、ウルセラやダブロで肌の深い層からリフトアップすると効果的です。

顔に個性があるように、老いがどのようにあらわれるかも千差万別。いたずらに年を重ねることを恐れずに、上記のようなエイジングケアができる、老いに対抗する手段があることを知っているだけでも心持ちが違うのではないでしょうか。

上手に年を取ること、願わくば美しく年を重ねること。現代の特に女性には、この問題が日々突き付けられているように思います。

（角　朋美）

執筆者：alluxe編集部