夏風邪とまちがいやすい咳ぜんそくとは

この暑さでは命にかかわるので、エアコンの使用は必須です。夜でもずっとエアコンのお世話になっている人も増えてきました。
そのエアコンが原因の「咳ぜんそく」。一見風邪のように見えますが、そもそも風邪のウイルスは増殖する力が弱く、2週間以上は活動できません。ですから、2週間以上続く乾いた咳は風邪ではない可能性が高いのです。

咳ぜんそくの原因は

気温差

この時期は屋外と室内の気温が極端に違います。急に暑いところから気温の低いところへ行くと、気管が縮んで気道が狭くなり、咳が出るのです。

エアコンのほこりやカビ

エアコンのフィルター掃除を定期的にしていないと、ほこりやカビが溜まってきます。それらを冷気と一緒に吸い込んでしまい、咳の原因となります。特にアレルギーのある人は要注意です。実はアレルゲンをばらまいてしまっているかもしれません。
エアコンのカビは結露によって発生しやすくなります。それを防ぐために、エアコンを切る前の30分間は送風運転をして内部を乾かすとよいでしょう。

※咳ぜんそくはほうっておくと悪化して、約3割が気管支ぜんそくになる可能性があります。咳が2～3週間以上も続くときは自分で判断せず、すぐに病院の呼吸器科を受診してください。

夜の暑さ対策

夜眠るときのエアコンは冷えすぎると体調不良の原因になります。使用するなら温度設定は高めに。そして他にもこんな方法があります。

扇風機を足元に

扇風機を使って冷気を循環させます。扇風機は自分の枕元に置くより、足元に置くのがベター。足は発熱量が大きいので、そこを冷やすのが体温を効率よく下げる秘訣なんです。

夏用のひんやり入浴剤

近頃人気のメントール配合の入浴剤や、ハッカ油を使ってみましょう。お風呂の後でもひんやり感を味わうことができます。ハッカ油をお風呂に入れる時は3滴ぐらいでOK。ボディソープに1滴混ぜてもよいです。水や無水エタノールと混ぜてスプレーにし、枕にかければ気持ちよく眠れます。

保冷剤を使ってみよう

ケーキやゼリーなどについてきた保冷剤が冷凍庫に眠っていませんか？ タオルでくるんで頭の下に置いたり、ワキや内股にはさんでみましょう。熱中症の時に冷やすべきところでもありますね。ワキや内股には太い血管が通っているので、ここを冷やすことによって体を冷やすことができます。

まだまだ暑い夏は続きます。暑さ対策にエアコンは必需品ですが、間違った使い方で体調不良にならないよう、賢く利用していきましょう。

（佐藤マキコ）

執筆者：alluxe編集部