からだを温めることは健康維持にも不可欠な要素

ライフスタイルの変化により平熱が低い低体温の人が増えています。低体温の人は血流が悪くなり免疫力が低下、どれによりウイルスや細菌に感染しやすい恐れがあります。体を温めて低体温を克服し、免疫力を上げることは寒さをしのぐ以外にも大切です。

外出先でもすぐ実践できるからだを温めるツボ

1）全身の血行を良くして体温を上げるツボ「陽池（ようち）」

<位置>
手関節背面（甲側）にある横ジワの中央あたりの、少し小指寄りにあるくぼんだ部分。横ジワに沿って軽く押しながら指でなぞると見つけやすいです。

<ツボの押し方>
反対側の手の親指をくぼみに当て、親指と他の4本の指で手首を挟み込むように持ちます。5秒ほど押しもんでからゆっくり離しましょう。これを約10回、1分間くらいかけて繰り返します。

<効果>
滞っていた血液やリンパの流れが改善され、血の巡りが良くなります。末梢血管（手足の血管）まで血液が送られるので、冷え症に効果てきめん。体温が上がると新陳代謝が活発になってターンオーバーが促進され、乾燥などの肌トラブルが改善します。また、基礎代謝も上がるので、痩せやすい体づくりが目指せます。

<位置>
両手指の股の中央（水かき部分）にあるツボです。両手で計8カ所あります。

<ツボの押し方>
親指と人差し指でそれぞれのツボを30秒くらい軽くつまむようにする、もしくは、指と指を絡めあって握る恋人繋ぎの要領（下の写真参照）で、3〜5分程度しっかり深く両手指を握り合わせてください。

<効果>
指先を温めるだけでなく、冷えによる指先の痺れや痛みを和らげ、血の流れをスムーズにします。手のむくみや赤みにも効果的です。また、指先の冷えがとれることで脳にリラックス効果をもたらすので、睡眠時、なかなか寝付けないという方にもおすすめです。

（安田 みゆき）

執筆者：alluxe編集部