春はなぜ眠くなるのか

「春眠暁を覚えず」といいますが、春はいくら寝てもなんだか寝足りなくてついつい寝過ごしてしまいそうになりますね。眠くなる原因はというと、気温が上がって陽気がよくなったからというだけではないようです。
春になると皮膚表面の血流量が増えて交感神経が活発になり、日中の活動のためのエネルギーが増えます。また春は就職や転勤など環境が変わる季節。慣れない生活で緊張し、交感神経が常に働いている状態に。すると家に着いたら電池切れで、疲れがたまって朝はスッキリ起きられない…という状態になります。

免疫力の低下が花粉症の悪化に

春というとまず思い浮かぶのが花粉症。筆者も流行の先端に乗って（！）花粉症真っ最中です。春はティッシュペーパーが手放せない、頭が重い、まぶたが開かない…と一年で一番辛い季節。
睡眠不足で体調が悪い、だるいとなると、ウィルスや花粉と闘う免疫力も下がってしまいます。すると体内に入ってきたアレルギー物質である花粉のダメージをダイレクトに受けてしまうのです。

寒暖差や気圧の変化に注意

暖かくなったからといって油断していると、急に寒くなるのがこの季節。「もう分厚いコートはいらないね」とクリーニングに出したら、寒くて風邪をひいた…という人もいるのでは？ この寒暖差で自律神経が上手く働かなくなるのです。
また春は気圧の変化が激しい季節。大陸からやってきた高気圧と低気圧が目まぐるしく入れ替わります。この低気圧が作る「気圧の谷」のせいで頭痛に悩まされる人が多いようです。その他、気圧が下がると副交感神経が優位になるので、身体をリラックスさせようとしてぼんやりしたり、だるくなったりするという現象が起こります。

春の不調撃退法！！

だるい、眠いとばかりは言っていられません。ここからはどのようにしたら春の不調から脱出できるのかを紹介します。

積極的にビタミンを摂る

元気のもととなるビタミン類を摂りましょう。ビタミンB2やB6などのB群はエネルギーをつくり、不足すると疲れやだるさを感じます。また細胞の酸化を防いで免疫力を高めるビタミンC、血行を良くするビタミンEも必要な栄養素です。そんなに食べられないという人は、サプリメントを上手に利用してみましょう。

運動で気分をリフレッシュ

激しい運動では余計に疲れてしまいますが、ジョギングやウォーキング、ヨガ、ストレッチなどの軽い運動が効果的です。身体を動かした後は心地よい疲れで、副交感神経のスイッチが入りやすくなります。
運動のあとはリンパマッサージがおすすめ。お気に入りのアロマオイルを使用するとよりリラックス効果が。蒸しタオルや温熱シートで首元を温める、ぬるめのお風呂につかるのも効果があります。

大事なのは昼間の疲れを夜の睡眠できちんとリセットすること。疲れや不調がひどくならないうちにケアしてあげましょう。お気に入りのリンパマッサージサロンを一つキープしておいて、調子が悪いなと思ったら行けるようにしておくといいですよ。

（佐藤マキコ）

執筆者：alluxe編集部