審査員のご紹介
歌人 野口あやこさん
1987年岐阜生まれ。名古屋在住。
高校在学中、第49回短歌研究新人賞を受賞。第1歌集『くびすじの欠片』で第54回現代歌人協会賞を最年少受賞。大学在学中は諏訪哲史ゼミに在籍し、小説を執筆する。歌集に『夏にふれる』『かなしき玩具譚』『眠れる海』。三角みづ紀との共著に『気管支たちとはじめての手紙』(電子書籍)。近年は朗読活動に力を入れ、機を得てフランスでの短歌朗読を行う。またエッセイ、コラボレーションも精力的に行っている。
金賞(1名)
選評 ぜい肉を落としていくダイエットの過程を「職人」ととるとは! 切実かつユーモラスでいいですね。どんなかぐわしい女体像が現れるのかしら。ダイエットの歌にとどまらず、変身の歌として巧みです。
銀賞(2名)
選評 トホホ……ですが、大事なシーンにこそお肉の仕業はつきものですね。私事ですが、最近は打ち合わせで身を乗りだす大事なシーンでお腹のシルエットが気になって気が気でない時が……。
選評 強気感にグッときた歌です。「綺麗な私」という表現は何キロ痩せたという俗っぽいものでなく、綺麗になろうという自負や心意気を持つ私という気がしますね。(はい、覚悟いたしますと私の心の中の男子が申しております。)
alluxe賞(2名)
選評 恋をすると食が細くなるという「恋煩い」の歌かなと思ったのですが、あなたに関わる言葉が魔法の言葉で、それで私の生活の美が保たれているという捉え方をしたほうがよさそうですね。あなたとの言葉が私の美意識を保ってくれる。うらやましすぎるような関係です。泣
選評 ダイエットは健康的に痩せることが大事。でもあなたに体をさらす日まで、時には妙に無理なダイエットをしたくなる。アンビバレントな女心を読んでいて、きゅんとしました。そりゃーそんな日がありましたら、私も前日は何も食べれません!
以上、5名の方の短歌が入賞となりました。入賞者の皆様おめでとうございます! 入賞者の方には豪華美容アイテムセットを贈呈させていただきます。
今回の受賞作品はalluxeWEB公式Twitterと、11/20発行のアリュクス誌面でも発表する予定です。
第四回つやめき短歌は、「髪」をテーマに皆様からの短歌を絶賛受付中。入賞した方には豪華ヘアケアアイテムを進呈します。〆切は2018年11月30日(金)まで。たくさんのご応募お待ちしております!