審査員のご紹介

金賞（1名）

選評　カップルの朝を読んだ歌でしょう。寝ぼけながら化粧をしているお前にまたグラッ（あるいはムラッ）とさせられることを「小銀河」「引力」という果てしない世界に例えたところが素晴らしいです。まだ行かないでほしいような、ささっと帰られて悶絶したいような……私の中の男子部が悶絶しました。

銀賞（2名）

選評　まるでバターが溶けるようななめらかで豊かなリズムに惹かれました。ゆっくりとした瞬きができるって、確かに優雅で色っぽくて余裕を感じますね。また何が美味しくなるのか、わかるひとにはわかるようで微妙にぼかされているあたりも豊満な大人の色気を感じますね。

選評　いやいや、君は君としてオンリーワンで美しくあってくれ、という気持ちと、命かければ石原さとみになれるんなら個性なんてさっさと捨てて石原さとみになりたいよなという読後感が入り混じる、絶妙な作品。石原さとみになるため命をかけるのが「涙袋」というあたり、メイクへの観察眼も光ります。

alluxe賞（2名）

選評　わあ、ガーリー、と思って読み進めたら「いつもオカマよ」に驚愕。これは、女装家の男性の歌ととるべきか、メイク自体が一人の人間を女にさせる「女装」ととるかで大きく読みが変わってきますね。「可愛らしく可愛らしく」という畳み掛けにやけっぱちのような明るさを感じます。

選評　「大人になる」は一般的な慣用句として読みましたが、それは…危なすぎでは…飛び級しすぎでは…。いろいろ考えて心配になるほど、「ビューラーの使い方」が十代の成熟過程を表す表現として秀逸です。でも心配だなあ！ その後変な男に騙されてなければいいんだけど！

以上、5名の方の短歌が入賞となりました。入賞者の皆様おめでとうございます！ 入賞者の方には豪華美容アイテムセットを贈呈させていただきます。
今回の受賞作品はalluxeWEB公式Twitterでも発表いたします。

●最後に、野口先生の審査で入選を果たしましたが、今回惜しくも入賞からは漏れてしまった作品を掲載。
　alluxeからは特別に景品の美容アイテムを進呈いたします。

選評　思わず頬がほころぶような歌。自分の息子のことを「小さな彼氏」と呼ぶのは、短歌としてはかなり珍しいと思いますが、違和感なくすんなりと読ませてくれる爽やかな作品です。「ママキレイ」という若干カタコトなひびきが、シーンと年齢をくっきりと表していますね。

皆様、たくさんの投稿ありがとうございました。
諸事情により発表が大変遅くなりましたことを深くお詫びいたします。