秋に太る理由とは

秋といえば春と並んですごしやすい季節。「スポーツの秋」「読書の秋」「勉強の秋」…などなど、なにをするのにも最適な時期です。
一方、冷えや疲労感、だるさを感じている人もいると思います。その理由は、熱い夏を経て、栄養失調に陥っているから。いわゆる「夏バテ」の状態です。この夏バテが太りやすさの一因なんです。 秋になっておいしいものがたくさん出てきたからとたくさん食べると、足りなくなっていたエネルギーを一気に吸収しようと、体がため込んでしまいます。

また、秋は糖質の多い野菜（かぼちゃやさつまいも、栗など）がおいしくなる季節。女性は特に好きな人が多いですね。おいしい新米も糖質。それで糖質をいつもよりたくさん食べてしまう機会が増えると思われます。

動物の本能に基づいているから？

動物たちはこれからくる寒い冬を乗り切るために、また冬眠に備えて、秋にたくさん食べ物を採りますね。その名残で秋になると食欲が増す…というのも一因なんだそう。進化したようでも、やはり人間も動物なんですね。

太らないためには？

1）ビタミン・ミネラルをしっかり取る

ビタミンやミネラルは、老廃物を排出して新しい細胞を作るのに必要な栄養素です。それが足りないと脂肪が代謝されずにため込んでしまいます。

2）筋トレで筋肉量を保つ

暑い夏のあいだはあまり運動をしないので、筋肉量が落ちてしまいます。すると基礎代謝が下がってしまい、またもやため込む原因になります。

3）動物性たんぱく質を取る

夏、あっさりと消化の良いものばかり食べていると、内臓の働きが悪くなり、代謝が下がります。動物性たんぱく質は消化に時間がかかるので、内臓がしっかり働くようになって、代謝をアップさせてくれます。
また、良質なたんぱく質を取ることは質の良い睡眠につながりますので、疲労の回復が期待できます。

4）体を冷やさない

気温が下がるとカラダに脂肪をため込もうとします。すると血流が悪くなって、老廃物を排出しにくくなるのです。

5）夜更かしをしない

睡眠不足の人は、平均7～9時間眠っている人と比べて肥満になる確率が2倍以上というデータがあります。また、夜更かしをすると起きている時間が長くなり、それだけで空腹感を感じて食べてしまうことにもなるのです。

ベジファーストを守る

食べ方にもちょっとした工夫を。
野菜（海草）→タンパク質→炭水化物　の順番で食べましょう。
血糖値の急上昇はカラダに脂肪を蓄積しやすくします。食物繊維が豊富な食材を最初に食べることによって、血糖値が急激に上がるのを防ぎます。

ただなんとなく食べるのではなく、自分が食べているものをしっかりと理解することから始めましょう。冬になって「こんなはずじゃ…！」と思う前に、ちょっとだけ生活習慣や食生活を見直してみませんか？

（佐藤マキコ）

執筆者：alluxe編集部