あれっ、実は臭ってる？

自分のニオイはあまり気付かないですが、他人のニオイは気になるものです。そしてなかなか指摘しにくい。そこで最近は体臭を目で見て認識できる、スマートフォンと組み合わせて使う小型ニオイセンサーも開発されているとか。もはやこれは社会問題なのでは！？

ニオイのおもな原因

ニオイの原因はさまざま。自分はイイ匂い、好きな香りと思っていても、度を過ぎるのはご法度です。スメハラというワードが注目されるように、知らず知らずのうちに周りにニオイを振りまいているかも。

汗が臭う理由は？

そもそも汗は本来無臭なはず。ではなぜ臭ってしまうのでしょう。それは肌の上にいる細菌のせい。
通常皮膚の表面は酸性で、細菌の繁殖には向いていません。しかし、汗の量が多くなるとアルカリ性の強い重炭酸イオンが増えてきます。したがって皮膚表面がアルカリ性に傾き、細菌が繁殖しやすくなるというわけです。

汗が蒸発しにくい場所 ＝ ワキや足の裏、内股など

この場所は汗がふき取りにくく、蒸発しにくい場所です。すると汗の中に微量に含まれる、アンモニアや尿素などの成分が濃縮されやすくなり、それと同時に重炭酸イオンも蓄積され、アルカリ性に傾きやすくなります。その結果、特に足の裏やワキの下が臭ってきてしまうのです。

女性の場合、足の汗が気になる原因の一つにストッキングや合成繊維の靴下があります。汗をかいたままのストッキングは蒸れとニオイの原因になります。
仕事でストッキングが欠かせないという方もいることと思いますが、汗をかいても吸収して発散させてあげれば臭うことはありません。吸湿発散に優れたコットンなどのインナーソックスを使用するとよいでしょう。

汗をかいてしまったら…

暑さで大量の汗をかいてしまっても、すぐ細菌が繁殖するわけではありません。1時間ほどのタイムラグがあるので、その間になるべく早く拭き取ってしまえばよいのです。
その際、固く絞ったぬれタオルを使うのがポイント。乾いたタオルよりも雑菌を拭き取ることができます。一緒に皮脂汚れも取りのぞくことができるので、いっそうニオイを抑えられます。

汗を蒸発させやすい衣類を使う

夏の間は、汗をかいてもいいように通気性のよいものを選びましょう。最近は吸水性や速乾性に優れた素材がたくさん開発されているので、積極的に取り入れてみるとよいですよ。

これから暑さが本格的になる時期、汗をコントロールして快適にすごしたいものですね。

（佐藤マキコ）

執筆者：alluxe編集部