加齢によるほうれい線の3つの原因

年を重ねるとほうれい線が目立ってくると思います。その原因は以下の3つです。

・表皮のたるみ
・筋肉のたるみ
・骨の変化

表皮と筋肉のたるみは、コラーゲンとエラスチンが加齢によって破壊されることによって起こります。肌を支える力と筋力が失われるのです。よってほうれい線が目立ってしまいます。

しかしながらほうれい線を深くするのはこの2つの原因だけではありません。加齢による骨の変化も密接な関係があります。
顔の土台である骨が痩せることによって、例えるなら地盤沈下を起こしてほうれい線が深くなってしまうこともあるとアメリカの美容・形成外科学誌「Plastic and Reconstructive Surgery Journal 2011」に解説されています。
骨が痩せる骨粗鬆症によってほうれい線が際立ち、老け顔になってしまうこともあるわけです。

女性がなりやすい骨粗鬆症

罹患者の実に80％が女性という骨粗鬆症。その割合の多さの原因は、女性ホルモンであるエストロゲンにあります。エストロゲンには骨の新陳代謝が行われるときにカルシウムが流失するのを抑制する働きがあります。
しかし、閉経が近づくとエストロゲンの分泌量は一気に減少。これにより、更年期世代の女性の骨密度はエストロゲンの減少に比例して低下し、骨粗鬆症になりやすくなってしまうのです。

骨粗鬆症によるほうれい線を改善するためには

骨粗鬆症によって深くなってしまったほうれい線を隠すには、ヒアルロン酸注入が有効です。この場合は、骨の真上にヒアルロン酸を注入し、骨の欠損を補います。これにより、若々しい骨格を再度手に入れることができ、ほうれい線だけでなくたるみも改善できます。

骨粗鬆症を予防するには

エイジングケアとして肌の健康だけでなく、骨の健康も考えていく必要があること。骨粗鬆症を予防するためには、日頃からカルシウムとその吸収を補助するビタミンDを摂っておくことが大切です。
「昔の写真と見比べて、骨格が違う」という状態になってしまう前に、日々の食事から気を配ってみてください。
継続は力なりですよ！

（角　朋美）

執筆者：alluxe編集部