お酒の基礎知識

いわゆるお酒とは、成分としてアルコールの一種であるエタノール（エチルアルコール）を1%以上含む飲料のことをいいます。ノンアルコール飲料や甘酒などといった、エタノール濃度が1%未満のものは、たとえエタノールを含んでいてもお酒には分類されずソフトドリンクや清涼飲料水となります。
お酒の強さはアルコール度数という指標で判断され、15℃のときのエタノール濃度に度を付けて表します。日本で販売されているお酒は3度（ビール等）から50度前後（蒸留酒類）となっています。

お酒の種類

お酒はその製造法によって醸造酒・蒸留酒・混成酒の三つに大きく分けられます。

醸造酒

全てのお酒の基本となるもので、酵母がグルコースからエタノールと二酸化炭素を生成する「アルコール発酵」と呼ばれる過程を利用して作られます。この酵母は糖分以外では発酵することができないため、果実など原料中の糖分を直接発酵させる単発酵酒（ワインなどの果実酒）と、穀物などデンプン質のものは糖化させた上で発酵させる複発酵酒（ビールや清酒）に分けられます。

蒸留酒

醸造酒を一度蒸発させ、物質ごとの蒸気圧の差を利用して分離・濃縮したものです。
ジン・ウォッカ・ブランデー・焼酎・ウィスキー・マッコリなどがあります。

混成酒

醸造酒や蒸留酒を原料に植物の皮や果実、薬草、ハーブ、香辛料、甘味料、香料などを添加したものです。
リキュール類やみりんなどが代表的です。

お酒の効能

美容効果

お酒の中でも特にワインや日本酒には、抗酸化作用を持つポリフェノールや、フェルラ酸がエタノールとは別に含まれています。老化を促す活性酸素の働きを阻害することが知られており、美肌効果も期待できます。

コミュニケーションツール

お酒の席では、いつもよりも自然と会話が弾むことが多いですよね。
会社はもちろん、仲間内でもお酒はコミュニケーションを円滑にするツールとしても役立っていると言えます。

ストレスの解消

私たちは日々生活を送ってると、様々なストレスに晒されるものです。
ストレスをなくすには、原因を取り除くことも大事ですが、自分ではどうしようもないことも中にはありますよね。
そんなときは何かで溜まったストレスを発散することが心身の健康のためにも大事です。
適度な飲酒は心身の緊張を和らげてくれる効果があるので、ストレス発散にも一役買ってくれます。ストレスが要因となる病気の予防にもなりますよ。

後編では、アルコールで「酔う」メカニズムとそれを防ぐ正しいお酒の飲み方についてみていきたいと思います。

後編の記事はコチラ→「百薬の長」といわれるお酒が持つ美容・健康効果と、正しいお酒との付き合い方【後編】

（サクマユウナ）

執筆者：alluxe編集部