メスを使わない多汗症・ワキガ治療3選

1回の塗布で4〜5日間、軽度のワキガ・ワキや手足の多汗を抑える医療用制汗剤

「パースピレックス」という数日間汗を抑制できるものがあります。価格は5,000円程度。主成分の塩化アルミニウムは肌への負担が大きく、市販されている制汗剤にはほぼ含まれていない成分です。ローションタイプにはこの副作用を抑える乳酸アルミニウムが、ロールオンタイプには乳酸カルシウムが入っています。

個人輸入で購入もできるようですが、医療機関専売品（医薬品）なので必ず医師の診断を受け処方してもらいましょう。

1回の注入でワンシーズン、多汗症や軽度のワキガに効く注射

処置時間10分程度で、3〜6カ月程度効果が続く多汗症注射は、注射だけの施術なので、美容クリニックのワキガ・多汗症治療の中でも、比較的気軽に受けやすいと人気の施術です。

多汗症注射は、発汗を促す「アセチルコリン」という神経伝達物質の分泌を抑制する薬剤を注入し、多量の汗の分泌を緩和する治療法。汗が出やすい両ワキや額、手、足に注入できます。価格は薬剤の種類（メーカー）によって異なり、12,000円〜70,000円程度と幅があります。どのメーカーの薬剤を使用しているのか気になる方は、事前にクリニックに確認しましょう。

中度〜重度のワキガにも効く切らない多汗症・ワキガ治療「ミラドライ」

ガンや心臓病、泌尿器科治療にも使用されているマイクロ波（電磁波）を照射し、汗やニオイの元となる汗腺を破壊するマシンです。多汗の元となる「エクリン汗腺」、ワキガ臭を発する「アポクリン汗腺」それぞれ選択的に照射することが可能。

価格は300,000円〜と先述の2つの治療法と比べて高額ですが、施術時間1時間程度で半永久的な効果が期待できます。手術は抵抗があるけど根本的に多汗症・ワキガを治したい方、制汗剤や多汗症注射では充分な効果が望めない方におすすめです。

（安田 みゆき）

執筆者：alluxe編集部