ダイエット外来とは

ダイエット外来とは、肥満外来とも呼ばれる、医師の指導のもとで正しいダイエットを行うことができる医療機関のことを言います。
基本的には、生活習慣や体質を改善して、リバウンドの起こりにくい健康な体をつくること目的とし、体重や体質など一人ひとりにあった無理のないプログラムが提案されます。
ダイエットプログラムと言えば、エステサロンやジムを連想される方も多いのですが、それらと異なるのは、ダイエットに関わる治療薬を処方してもらえることにあります。

ダイエットプログラムの種類

食事療法

早い話がカロリーコントロールです。当たり前のことですが痩せるためには、摂取カロリーを抑えて消費カロリーを増やすことが大切となります。しかしながら、自己判断でのカロリー制限は栄養バランスを崩し健康を害する恐れがあるため、医師による適切なコントロールが不可欠。
必要な栄養を補いつつ、カロリーを抑える食事のレシピ提案から、外食時やコンビニでお弁当やお惣菜を買う際のメニューの選び方、お酒を飲む際の注意点まで、栄養管理士が一人ひとりの生活スタイルにあったプランを指導してくれます。

超低カロリー療法（VLCD）

【画像出典元】オベキュア®公式サイトより

「食事を摂る代わりに専用の粉末を水に溶いて飲む」特殊な食事療法です。 BMI（体格指数）が35以上の「高度肥満」で一日の総摂取カロリーが500キロカロリー以下に制限され、通常の食事によるカロリーコントロールができない場合に実施されます。

運動療法

脂肪は本来いざというとき用に溜めてあるエネルギーなので、それを燃焼させるには多量の酸素が必要となります。 そこで、体脂肪をエネルギーとして消費させる為にウォーキングやジョギングといった有酸素運動を行っていきます。

行動療法

数ある肥満の原因として最も多いと言われるのが食習慣などの生活習慣によるものです。
行動療法では、そういった肥満に繋がる悪しき習慣を発見し改善するために、毎日、「体重、体脂肪、食事、ストレス、運動」などの記録をつけて、自分の生活習慣、行動内容を把握することから始めていきます。レコーディングダイエットが以前に流行ったように、記録をつけていくことで自分を客観的に把握でき、生活習慣を見直しやすくなります。

薬物療法

上記の方法でも効果がなかった場合に、食欲抑制剤や消化吸収阻害剤、脂肪吸収抑制剤といった薬が使われることがあります。ただし、薬だけに頼ってしまうとリバウンドにつながり易くなるため、あくまで上記方法の補助として行われることが多いです。

これまで紹介してきたように医療機関でのダイエットは決して敷居の高いことではありません。自己判断で行うダイエットよりも、より健康的により確実にダイエットを成功へと導くための手助けとなるとても頼もしい存在と言えます。
自分にあったダイエット方法を模索中の方、是非メディカルダイエットも選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

（サクマユウナ）

執筆者：alluxe編集部