下肢静脈瘤とその症状

日本人の約9％、15歳以上の男女の43％が発症しているというデータもある下肢静脈瘤。
下肢（かし）とは、足のこと。静脈瘤は、静脈が言葉通り瘤（こぶ）のように膨らんでしまっている状態を指します。下肢静脈瘤は、血液が逆流するのを防ぐ静脈弁が壊れることによって起こる、足の血管の病気です。

下のように膨らんでいると不安になる方が、多いと思いますが、良性の病気なので、急な悪化や命の危険はありません。
しかし、足がだるかったり、むくんだりする症状が慢性的に起こるため、生活の質（QOL）を低下させます。

下肢静脈瘤が疑われる症状は、以下の通りです。

・足の血管が浮き出ている
・ふくらはぎがだるい
・足がむくんでいる
・足がつる、こむら返りが起こる
・足が熱い、ほてる
・足がむずむずする、不快感がある
・足がかゆい、湿疹が出る
・足に色素沈着がある
・足に潰瘍がある

下肢静脈瘤はほとんどの場合、ふくらはぎに起こります。足に血液がたまることが原因で起こり、症状は午後から夕方にかけて強くなります。
当てはまる症状はありましたか？

手術が必要な下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤はその浮き出た静脈の太さによって、以下の4種類に分けられます。

・伏在型（4mm以上）
・側枝型（3～4mm）
・網目状（1～2mm）
・くもの巣状（1ｍｍ以下）

伏在型静脈瘤のみ、手術が必要ですが、他の3種類は症状が軽く、あまり心配のない静脈瘤です。

「下肢静脈瘤かも！」と思ったら、上記を指標に医療機関を受診してみてください。
伏在型以外の3種類の下肢静脈瘤でも、見目を良くするレーザーなどの治療法があります。
症状によって下肢静脈瘤は、保険が適用される場合も。

タイツやブーツなどで脚が隠れて、露出をしない今だからこそ、ケアをして薄着の春が来るまでに「美脚」を目指してみてはいかがでしょうか。

（角　朋美）

執筆者：alluxe編集部