月経困難症とは

月経の期間中、月経によって起こる病的な症状のことを月経困難症と呼びます。私の場合は猛烈な下腹部痛と吐き気、食欲不振、頭痛が起きていましたが、その他には腰痛、腹部膨満感、憂鬱などの気分的なものも挙げられます。

月経困難症の種類

月経困難症には2種類あります。
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が原因である器質性（続発性）月経困難症と明らかな疾患が見つからないで症状が起きている機能性（原発性）月経困難症です。

まず、婦人科にかかったときは、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症であるかないかを調べるために、触診がありました。その結果、私の場合は機能性（原発性）月経困難症でした。

機能性（原発性）月経困難症が起こるメカニズムはこうです。
まず、月経が始まると子宮を収縮させ、子宮内膜を剥がし、子宮から排出させる働きを持つプロスタグランジンが分泌されます。重要な働きを持つプロスタグランジンですが、分泌量が多い、子宮筋の感受性が高いなどの条件が重なると、子宮筋を過剰に収縮させ、強い生理痛を起こします。

私の場合は、鈍い痛みが四六時中続き、時に突き刺すような強い痛みが襲ってくる感じでした。8本の抜歯の痛みに耐えたこともある私ですが、長時間の鈍痛にはお手上げでした。

機能性（原発性）月経困難症の治療

月経困難症と診断された後は、痩せ型の人の月経を円滑にする効果のある漢方薬の「当帰芍薬散（トウキシャクヤクサン）」と痛み止めとしてよく知られている「ロキソニン」が処方されました。

飲み合わせの問題で私には処方されませんでしたが、その他の治療としては、低用量ピル、低用量ピルと同成分で保険適用可能なLEP製剤も有効です。

現在治療中の私ですが、薬の効果でかなりひどい生理痛から、ちょっと痛みのある生理痛に痛みの度合いが変わり、日常生活が円滑に回るようになっています。


月経困難症は、いわゆる生理痛と同じようにとらえられることもあります。
日本人は生来我慢を尊ぶところがありますが、強い痛みのために学校・会社を休む、起き上がれないなど日常生活・社会生活に支障をきたすほどの生理痛は、治療が必要な状態です。

もしそんな痛みがやってきたら、受け入れるのではなく「NO」を突き付けられる日本人になりましょう！

（角　朋美）

執筆者：alluxe編集部