爪水虫とその治療法

爪水虫とは、白癬菌（はくせんきん）と呼ばれる水虫の原因菌に感染してしまった状態を指します。
正式名称は爪白癬。れっきとした病気です。

健康な爪の表面は硬いため、直接白癬菌が入り込むことはあまりありません。しかし、ブーツを長時間履く、雨などで濡れた足をそのままにしておくなどの行為は命取りになります。白癬菌の好むケラチンを含む垢、汗などの汚れが菌を増殖させ、爪の周りや爪と皮膚の間を浸食。そこから爪に菌が入り込み、爪水虫になってしまうのです。

初期症状としてあらわれるのは、爪の白濁です。痛みがないため自覚症状がなく、進んでいってしまうのが怖いところです。
そして徐々に指側へ感染が広がり、爪の色が白から黄色、黒へと変色していきます。爪の厚みも増え、盛り上がり、剥がれ落ちます。剥がれ落ちた爪も感染源になるので、注意が必要です。

治療法は、液体・軟膏の外用薬と内服薬。
初期で分かればいいのですが、痛みが伴わないために爪水虫は悪化してから気づくことがままあります。そうすると治療は長引きます。
予防についても見ていきましょう。

爪水虫にならないために

現在爪水虫の人もそうでない人にも該当する爪水虫を遠ざけるための方法があります。ポイントは以下の5つ。

1. 部屋をこまめに掃除する
2. 濡れた足は水分を丁寧にふき取り、湿り気を残さない
3. 同じ靴を毎日履かない
4. 毎日入浴して足を石鹸でキレイに洗い、清潔にする
5. 5本指ソックスを履く

こまめに掃除をすることにより、白癬菌のついた角質層を除去する効果があります。
2と3については、白癬菌の好む環境を作らないための方法です。濡れたり、蒸れたりすることは白癬菌を喜ばす行為だということを肝に銘じましょう。
4の足を清潔に保つことも白癬菌を遠ざけます。
そして、最後の5本指ソックスを履くことは、周りに白癬菌をばらまかないと同時に爪水虫の治療薬が外へ漏れることも防ぎます。

ブーツが可愛くても肝心の足の爪がボロボロ、なんていう事態にならないためにも、秋冬は爪水虫対策を念頭に置いて、おしゃれを楽しみましょうね！

（角　朋美）

執筆者：alluxe編集部