フェスにはまる理由って？

ワタクシ、夏になると楽しみにしている音楽フェスがいくつかあります。行ったことがない時は「若い人ばっかりだから、行っても楽しめないかも」とか「暑いし、雨が降ったらしんどいからやめとこうかな…」なんて思っていました。それが行ってみたら見事にはまってしまったのです。
好きなミュージシャンの演奏が聴けるのはもちろんですが、体力的にはへとへとなんだけど「また行きたい！」と思うのはなぜなんだろう？ 不思議だな…。と思って調べてみました。

会場全体に漂う多幸感の正体！

大勢で踊ったり声を出したりすることは、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」を減らす働きがあるのだそうです。そして日ごろのストレス発散にもなるので、精神的にとても解放された気分になります。

オーストラリアビクトリア州にあるディーキン大学で発表された、被験者1000人に対して行われた音楽に関する研究があります。そこには音楽フェスやライブに多く参加する人は、まったく参加しない人よりも幸福度が高いことが書かれています。
また、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究では、音楽好きとそうでない人、合計117名にオーケストラのコンサートに参加してもらったところ、コルチゾールが減少したという結果を得られました。特にクラシック好きという人ではないのに、というところが面白いですね。

フェスには古来からの祭と同じ効果が！

昔から人は祭りで踊りや歌でコミュニケーションをはかってきました。その場にいる大勢の人々が行動を共にし、同じ思いを共有できるイベントで、周りの人からのエネルギーによっても高揚感を感じていたのです。

近頃は人と人とのつながりが希薄になっているとか、個人主義の人が増えているなどということをよく聞きます。でもみんな実はつながりを求めているのではないかなぁ？と思ってしまいます。

先日参加したフェスでは、若者に混じってかなり先輩だと思われる人たちがちらほら来ていました。筆者の年上の友人でもフェス大好きな人が何人かいます。彼らはとても生き生きしているし、見た目も若々しいのです。

最近なにか物足りないなぁと思ってるあなた、ストレスホルモンを減らして幸せを感じられるフェスに一度参加してみてはいかがですか？ ただしくれぐれも日焼け対策はお忘れなく。

（佐藤マキコ）
執筆者：alluxe編集部