脂肪を溶かす貼り薬が開発？運動では決して不可能な「脂肪を物理的に減らす」美容医療をご紹介。

ボディメイク

更新日：2017年9月22日
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米国化学会（American Chemical Society）が発行する学術誌「ACS Nano」によると、アメリカの研究者がマウスを対象とした実験で、脂肪を溶かす貼り薬の開発に成功したとのこと。そこで今回は、その痩身メカニズムを紹介しつつ、今現在でもできる脂肪吸引以外の美容痩身術について紹介していきたいと思います。

脂肪を溶かす貼り薬とは？

脂肪にはエネルギーを蓄積する白色脂肪と、反対に燃焼させる褐色脂肪があります。
今回、アメリカで開発された脂肪を溶かす貼り薬というのは、体内の代謝を上げることで白色脂肪を褐色脂肪へと変化させ、脂肪を燃焼させて腹部のぜい肉を減らすというもの。

その作用メカニズムを簡単に説明すると、毛髪の400分の1ほどの直径約250ナノメートル（1ナノメートル＝100万分の1ミリ）の微細な針状のナノ粒子に入れられた薬剤が、針を通じて皮膚から浸透し、体内の脂肪をより燃焼しやすい褐色脂肪へと変化させることで狙った箇所の脂肪を減少させるというものです。
「脂肪吸引という侵襲性の高い方法を選ばなくとも、脂肪を減らすことができるかも」と高い期待が持たれています。

脂肪を溶かす貼り薬が開発？運動では決して不可能な「脂肪を物理的に減らす」美容医療をご紹介。

しかし、残念ながらこれはまだマウスが対象の実験段階のもので、実際に私たちがその恩恵を受けることができるのはまだまだ先の話です。
でもご安心ください。現状の美容医療技術でも脂肪を溶かす方法はすでに確立されています。

脂肪吸引以外の脂肪を減らすことのできる治療

脂肪溶解注射

脂肪を溶かす治療の中で、現状で最も手軽なのは、BNLSなどをはじめとする脂肪溶解注射です。
PPC（フォスファチジルコリン）という、日本の厚生労働省にあたる米国のFDA（米国食品医薬品局）の認可がとれている安全性の高い薬剤を主成分とした薬剤を、脂肪を減らしたい場所に注射して脂肪細胞自体を溶かし、身体のもつ代謝機能によって体外に排出していきます。
脂肪溶解注射には、PPC（フォスファチジルコリン）以外にも、DOC（デオキシコール酸）を主成分とする"リバイタルセルフォーム"、植物由来のメディカルハーブを中心とした有効成分によって注入後より3日ほどで効果を実感できる"BNLS"などがあります。

脂肪冷却

脂肪細胞と水分が凍る温度(融点)の差を利用した痩身法です。
脂肪細胞は、他の細胞よりも高い温度で凍結することから、周りの神経や組織を傷つけることなく脂肪細胞のみを破壊することができます。

超音波痩身

脂肪細胞のみにダメージを与える特殊な波長の超音波を使って脂肪を壊す痩身方法です。
超音波で脂肪細胞を壊す仕組みは、眼鏡屋さんの超音波洗浄機が汚れを落とす仕組みとほとんど同じです。
体外から超音波を照射することで体内には大量の気泡が発生し、その気泡が破裂する際の衝撃で脂肪細胞を壊すことができます。
腹、尻、太もも、二の腕など身体のほとんどの部位にも適用できるメリットがあります。