生まれつきの左右差を拡大させてしまう主な原因
原因その1:利き目
「利き目」という言葉を聞いたことありませんか?
日常的に使う方の手を利き手と呼ぶように、目にも利き目というものがあります。人がモノを立体的に見ることができるのは、実は利き目でない方の目をもう一方の目が補っているからなんです。利き目の方が視力があることが多いのですが、それは無意識に見やすい利き目ばかり使ってしまうことで、利き目でない方の筋力が衰え、ピントの調整がしにくくなってしまうからと言われています。
モノを見るとき、人は両目を同じように使っているつもりでも、無意識の内に見やすい方(利き目)で見てしまうものです。利き目側の表情筋は良く動かすため発達しますが、逆に利き目でない方はあまり筋肉も使わないため、利き目と反対側の表情筋は柔軟さを失って固まってしまい、段々とゆるんできます。その結果、まぶたを引き上げる力が弱まり、目の大きさの差となって現れてくるわけです。
原因その2:ストレス
ストレスが目の大きさに影響を与えるとは少し不思議に思うかもしれません。
ストレスを感じると、人の身体は自律神経が高ぶって緊張状態になり、筋肉も縮こまって硬くなってしまいます。
身体の他の部分と比べて筋肉が薄い頭部はその影響が大きくなる傾向があり、特に顔周りは筋肉同士が密接につながっているため、硬くなった筋肉に周りの筋肉も引っ張られてしまい、目が小さくなったり、吊り目のようなきつい感じになったりするなど目の大きさや形を変えてしまうことがあるんです。
左右非対称の目を改善するには
先ほど説明したように目の左右差を拡大させてしまう主な原因は筋肉のコリですから、まずはそのコリを解消させることが基本となります。
解消法その1:温冷療法
入浴して肩や腰の疲れを取るように、顔にも温冷療法で疲れをとってあげましょう。
方法はとっても簡単です。温水と冷水を用意してそれぞれに、顔を5秒づつつけるだけ。目安として週2回程度の頻度で行ってください。お湯は熱く、冷水は氷水のほうが効果があります。
もっと手軽にするなら濡れタオルを使う方法もあります。
解消法その2:ツボ押し
(鼻を通る)顔の縦の中心線と、(耳を通る)顔の横の中心線が交差した場所にある「百会(ひゃくえ)」というツボは、何にでも良いツボとして知られていて、ここを押すことで頭部をゆるめる効果が期待できます。
解消法その3:目の高さを揃えるマッサージ
こめかみの生え際あたりにある側頭筋と呼ばれる筋肉をマッサージしてコリを取ってあげましょう。
マッサージとは言っても力を入れるのではなく、指の腹で皮膚を押さえるようにして優しく揺する程度で大丈夫です。
側頭筋は下顎を引き上げる働きがある咀嚼筋のひとつです。側頭筋が凝り固まるとフェイスラインもあやふやになるため、コリをほぐすことで目の位置が整うだけでなく、小顔やリフトアップ効果も期待できます。
解消法その4:メイクでバランスをとる
最も手軽に、かつ即効性を求めるのであればメイクで左右のバランスをとる方法もおすすめです。
ポイントは「利き目側に合わせてメイクする」ということ
基本的に縦幅の修正にはアイシャドウ、横幅を修正する場合はアイライナーを組み合わせて、目の小さいほうを大きいほうに合わせるように強調していきます。
小さい目側はアイホールの幅が広く見えてしまうため、影色アイシャドウでアイホールから眉下までグラデに広くぼかして調整するのがコツです。
(サクマユウナ)
執筆者:alluxe編集部