そもそも爪とは

爪は皮膚の付属器官で、皮膚が角質化してできたもので、骨とは違います。たんぱく質の一種のケラチンが主成分で、これは髪の毛の成分と同じです。伸びるスピードは成人で1日0.1mmほど。指ごとに伸び方に多少の違いがあります。また、手と足の爪では手の方が伸びるのが早いです。

まず、手の爪についてですが、実は指先の先端部では骨は爪中央の途中までしかありません。骨のない部分は爪が指先のすべてを支えているのです。そのため、爪の長さが短すぎる、厚みが薄すぎるなどの場合や爪をなくしてしまうと小さなものでさえ、つかめなくなります。

そして、足の爪。歩く時に爪先に力がかかっており、体を安定して支える役割を果たしています。

爪は私たちの生活を陰ながら支える大切な器官なのです。

爪が割れる原因と予防法

爪が割れてしまうことに悩んでいる方。一般的な爪が割れる原因は以下の通りです。

・洗剤や除光液による刺激と乾燥
・偏った食生活
・深爪
・きつい靴を履くことなどによる爪への圧迫

「洗剤による刺激は毎日の生活の一部だし、ネイルでおしゃれはしたいから除光液は使うし、どうしたらいいの？」とお思いかもしれません。そんな方は、爪と爪周りの乾燥を防ぐためにクリームを塗るなど保湿を心がけましょう。

そして外側のケアだけでなく、内側からのケアも必要です。バランスの取れた食生活を目指しましょう。爪は毎日作られます。爪の主成分のたんぱく質、乾燥を防ぐビタミンA、その成長を助けるビタミンBは積極的に摂ることをおすすめします。

そして、最後に深爪ときつい靴をはくことをやめること。深爪をすると爪周りの皮膚は盛り上がり、爪はそこに食い込むように伸びてきてしまいます。爪が変形する原因になってしまうのです。 きつい靴を履くことでの爪への圧迫も体重がかかることによって、爪の変形を招きます。自身の足にあった靴を履くことで、変形も割れることも予防することができます。

爪は、呼吸はしていませんが、表面からは水分が常に蒸発しています。それを念頭に置いてうえで上記のケアをすること。爪の状態を整えて、ぜひ楽しい夏のネイルライフを送ってください。

（角　朋美）

執筆者：alluxe編集部