そもそもほうれい線って？

解剖学的には鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の線のことを言います。よく「シワ」の一種と誤解されがちなのですが、ほうれい線はシワでは無く、頬の境界線に過ぎません。
若い頃はほとんど目立つことのないほうれい線なのですが、加齢や紫外線のほか表情筋が衰えることによって、真皮層が肌の弾力やハリを保てなくなり、肌がたるんでしまうと一転して目立つようになってきます。

人間の顔は左右対称ではない

もともと人間の顔というのは、程度の差はこそあるものの左右対称ではないことが一般的です。
左右で目の大きさに違いがある場合も珍しくありません。
多少のずれであれば、気になることはないのですが、それが極端になってしまうと顔の筋肉に影響が出て、片側だけにほうれい線が目立ってしまうなんてことになりかねません。

左右で深さが異なる原因と解消法

食事する際に、片側だけで噛む癖がある

食事をする時に無意識のうちに左右どちらかに偏った方で噛む癖がついている方は要注意です。
噛み合わせの問題も影響してきます。よく噛む方は表情筋が鍛えられているため問題ないのですが、噛まない反対側の顎や口の周りの筋肉が衰えてしまうため、結果的に左右の口周りの筋肉がアンバランスとなってしまい、あまり噛まない方のほうれい線が目立ってしまう可能性があります。
もし、現在、どちらかで噛む癖がある方は、意識的に逆で噛むようにして左右の筋肉をバランス良く使うようにしてください。
なお、虫歯があったり、噛み合わせが悪くて左右どちらかで噛まざるを得ない場合は、まずは歯科医院での治療が先決となります。

頬杖／寝る姿勢

仕事がデスクワークの方によく見られるのですが、座っているときに無意識の内に頬杖をつく癖ありませんか。
実はこの頬杖が曲者で、頬杖をついた側だけに強く圧力がかかり、ほうれい線が深くなってしまいがちです。
どちらかを向いて寝る癖がある人も、長時間圧力がかかることになるので注意が必要です。

表情筋の衰え

ほうれい線は顔の表情筋が衰えることで出現しやすくなります。表情筋は、皮膚に直接ついている筋肉のため、同じ表情ばかりしているとそのまま形状記憶されてしまったり、生活スタイルの変化で会話が減ったり、あまり硬いものを食べなくなることでより筋力が衰えやすくなっています。

簡単！！ スグできる片方だけ深いほうれい線の解消方法

先ほどお話しましたように、ほうれい線には表情筋と密接な関係があるため、ほうれい線に左右差が生じた場合の改善には下に紹介する舌回し運動が最適です。

なぜ舌回し運動なのか？

舌回し運動で鍛えることのできるのは口周りに存在する口輪筋と呼ばれる筋肉です。これは細く薄い筋肉で全ての表情筋に繋がっているため、この筋肉を鍛える事で効率的に顔全体の表情筋を鍛えることができるからです。

舌回し運動のやり方

テレビを見ながらなど、場所を選ばずに手軽にできるエクササイズなのでぜひ試してみてください。