アスリートにも愛されるカッピング治療

リオ五輪では水泳のマイケル・フェルプス選手や体操のアレクサンダー・ナドゥール選手の体に丸いアザのようなものがいくつもあって「あれは一体なに？」と話題騒然にとなりました。
その正体は「カッピング」。「吸い玉」ともいいます。中国伝来の、数千年の歴史を持つ民間療法です。中国語では「抜罐（ばっかん）」と呼ばれます。
古くは竹の筒や動物の角が使われてきました。熱した小さなガラス瓶を肌において、その熱で皮膚を瓶に吸い込ませて患部に悪い血を集めるという治療法。近年はガラス瓶の代わりに、扱いの容易なプラスチックの吸引カップが用いられることが多いようです。
アスリートに人気がある理由は、体の奥深くにまで強いマッサージ効果があるため。筋肉が厚いアスリートにも刺激がしっかり行きわたります。

カッピングの効果とは？

通常マッサージは体の上からぐっと押しますが、カッピングはその反対に引っ張ります。そうすることによって、血行を良くし、肩コリや腰痛など、筋肉のコリや痛みを緩和します。また、カップを外すと老廃物を排出して代謝を促すため、冷えやむくみの解消にも効果があります。

こんな人に

●慢性的な肩コリ、腰痛に悩んでいる
●疲れが取れない
●足のむくみがひどい　など

セレブにもファンが多い！？

マドンナ、レディ･ガガ、グウィネス・パルトロウ、ヴィクトリア・ベッカムなど、美容や健康維持への意識の高いセレブも愛用しているのです。彼らは丸い痕を隠すことなく、背中の大きく開いたドレスを着るなどして、まるで自分が「他の人々より一段高い美意識を持っているの」とアピールしているように思えるほどです。

でも私は痕が付いてしまうのはイヤだなぁ…という人に

これが丸い痕
こんな女性にも良いことずくめなカッピングですが、丸く痕がついてしまうのは困りものです。（筆者はカッピングをしたことをすっかり忘れ、2、3日後にジムに行ってまわりをギョッとさせました…。）
それが気になる方には、オイルをつけてカップをスライドさせる方法もあるので、相談してみると良いかと思います。
ただし、痕がつくというのは、そこに悪いものが溜まっているということです。それによってどの内臓が弱っているかがわかるという利点もあります。

カップの中に皮膚が持ち上がって、痛そう～と思われるかもしれませんが、全く痛くありません。むしろ心地よいです。丸い痕も1週間ほどで消えますのでご心配なく。

ここまで読んで、「薬などに頼らず、自然な方法で健康になりたい！」と思われたあなた。鍼灸治療院や痩身エステで受けることができますよ。ぜひ試してみてください。