まつげが少ないという病

私、恥ずかしいのですが、マスカラがつけられないんです。お化粧下手だからということではなく、そもそも論。マスカラをつけられるまつげがないんです。まったくないわけではないけれど、まばらで、短く細くすぐ抜ける。
ずっとそういう体質なのだと思ってきたけれど、これ、実は病気なんだそうです。その名も「まつ毛貧毛症（まつげひんもうしょう）」。まつげが不足している、または不十分な状態を指します。
本来まつげとは、個人差はあるものの、上まぶたのまつげの量は90～160本、長さは8～12mm。下まぶたは75～80本、6～8mm程度です。
今はマスカラ下地が充実しているので、少なくてもある程度まつげの量をカバーすることはできるかもしれません。ただ、私のようにマスカラ下地がつけられないレベルでまつげが少なかったり、短くて抜けやすかったりといった悩みを根本的に改善する方法はないのでしょうか。

まつげ悩みで病院に行くことを遠慮しないで

まつげで病院にかかる場合、そもそも何科なんだろうという疑問が持ち上がると思います。「まつ毛貧毛症」の治療は皮膚科、内科、眼科、形成外科、美容クリニックで行われています。ただし保険診療なく、自由診療です。
中でも今女性誌でも話題の治療があります。アラガン社製の外用薬「グラッシュビスタ®」です。上まぶたのまつげの生え際に1日1回塗布することによって、まつげの成長期を促進、延長させ、抜けにくくするとともに育毛します。

その他、同じアラガン社製の「ルミガン」もまつげの育毛に効果的な外用薬です。もしこれらでも効果が得られないほど、まつげがダメージを受けている、毛根がない場合には植毛という選択肢になります。

「まつげで病院にかかるなんて」とまつげの悩みを小さいことととらえずに、一度カウンセリングを受けてみることをおすすめします。というのもまつげの毛が生えかわる周期、毛周期は5～12カ月。髪の毛を育毛するよりもまつげを育毛するまつ育の方が、ふさふさになれる可能性が高いんです。今悩んでいる方、どうか希望を捨てないで。まつ育でぱっちりまつげとその伏せたまつげの長い影で女性らしさを演出することは、今の時代、もう夢ではありません。