一口に脂肪吸引といっても様々な施術法があります。代表的なものは以下の3種類です。
●ベイザー脂肪吸引
ベイザー波という振動エネルギーで脂肪を柔らかくしてから根こそぎ取り除きます。皮下脂肪を90%まで除去可能と言われています。取り除いた痕がデコボコになりにくい方法です。別名「ミケランジェロ」と呼ばれる施術法もこの一つ。某美容外科の院長自ら試したのでご存知の方もいるかもしれません。そちらの施術法では、吸引した脂肪を希望の箇所に注入して、メリハリのあるボディデザインを作ることができます。東京都内の美容クリニックではお腹(下腹部)で40万~60万円が相場です。
●ボディジェット
ジェット水流を使って脂肪細胞を切り離す方法です。脂肪細胞の周りの筋肉や神経などの組織を傷める事が少ないというメリットがあります。痛みや腫れ、ダウンタイムも比較的少ない方法です。アメリカの厚生労働省、FDAの許可を取得しています。都内の美容クリニックではお腹(下腹部)で30万円~45万円のところが多いようです。
●スマートリポレーザー
レーザーで脂肪細胞を破壊して身体から排出させる、新しい方法です。別名「脂肪溶解レーザー」と呼ばれています。血管を収縮させるので、内出血を最小限にすることができます。脂肪が少ない人向きです。都内の美容クリニックではお腹(下腹部)で25万~30万円を見ておけばよいでしょう。
最近は「切らない脂肪吸引」と呼ばれる、外からの刺激で脂肪を溶かして減らす治療法もできています。ライポソニックスやゼルティック、ウルトラアクセントなどがそれにあたります。こちらのほうが、実際に切って脂肪を吸引する方法より安全で、ダウンタイムが少ないと話題を集めています。ただし、劇的な効果はのぞめない可能性もあります。 ライポソニックスは超音波を使って熱エネルギーを発生させ、脂肪層を破壊して減らす方法で、部分やせに効果があります。都内の美容クリニックでは4.5×4.5センチあたり3万5千~5万円ほどかかります。
ゼルティックは脂肪を冷却して凍らせ、脂肪細胞を破壊するマシンです。費用は手のひら大で約5万~8万円ほどです。
金額が高いから効果が大きい、安いから少ないというわけではなく、個人によってどの方法が最適かというのはそれぞれ違ってきます。また、脂肪吸引は医師の技術の差が仕上がりを大きく左右する施術法です。希望通りの成果を得るためには、いくつかの美容クリニックメニューを見比べて、まずは相談してみることが大切です。実際やってみて後悔しないよう、きちんと見極めるようにしましょう。