切るタイプといえば、豊胸バッグを胸に入れて大きくする施術法が良く知られています。豊胸バッグの中身に関しては、技術の向上により多様化しています。例えば「生理食塩水」「シリコンジェル」「コヒーシブシリコン」「バイオセルバッグ」など。形も正円のものや楕円のもの、表面がつるつるとなめらかな「スムースタイプ」、ざらざらの「テクスチャータイプ」などがあります。金額の相場はシリコンバックが約40万～110万円ほど、生理食塩水が約40万～60万円ほど。バイオセルバッグが90万円～110万円ほどです。最近メジャーとなっているコヒーシブシリコンは約80万～100万円ほどが多くなっています。
どれも良いところと悪いところがありますので、担当してくれる医師と綿密に相談する必要があります。ダウンタイムは2～4週間程度見ておいた方が良いでしょう。支払うのは決して安い金額ではありません。そういったリスクもきちんと医師に確認しましょう。カウンセリングの時にリスクの説明をしてくれない医師は要注意です。

また、最近は「プチ豊胸」と呼ばれるメスを使わない、切らない豊胸も人気があります。別名を「SUB-Q注入法」といい、バストアップの効果があるヒアルロン酸を注射します。ヒアルロン酸といえば、肌を構成する物質の一つで、元々人間の体内に存在するものなので、シリコンなど人工物を入れる手術に比べると安心な施術法と言えます。ワキの下からバストの方に向かって注入し、注入の痕はほとんど目立ちません。時間も約30分と短時間で終了します。アレルギーなども少ないので、安全です。ただ、体内に吸収されてしまうので、持続するのは1～3年と言われています。金額の相場ですが、ヒアルロン酸は1ccあたり4,000～5,000円となっています。大体1カップあたり50cc～70cc必要なので、両胸だと大体40万～50万円と見ておけばよいと思われます。

それから、最新の方法に「脂肪注入法」があります。これは自分の身体の気になるところから吸引した脂肪をバストに注射するというもの。自己細胞なのでアレルギーが起こりません。やわらかく、自然なバストに仕上がります。より定着率が高く、持続時間が長いと言われている「ピュアグラフト豊胸」「コンデンスリッチ豊胸」「脂肪幹細胞注入法」もあります。ピュアグラフト豊胸は80万～120万円程度、セリューション法は80万～120万円ほど、コンデンスリッチ豊胸は150万～170万円ほどが目安となっています。ダウンタイムは1週間～2週間は見ておく必要があるでしょう。

豊胸手術は一度終わったら終了というものではありません。アフターケアが必須となってくるので、その制度があるかどうかも大切です。金額が極端に安いクリニックに飛びつくと、その保証がしっかりしていないという可能性もあります。リーズナブルなクリニックを見つけようとする前に、はたして適正価格なのかどうかを見極める必要があります。またクリニックや施術法、どのくらい大きくしたいのかによっても金額は変わります。

美容クリニックのホームページには、その医師の施術例が多く載っているものです。いろいろなホームページをとことん比較してみてください。そして良いクリニック、良い医師を見つけて、理想的な胸を手に入れましょう。