年を経るごとに増えてくるシワやたるみ。「いい顔で年を取ってきたね」と言われてもその判断材料がシワやたるみと考えると、若き日の自分を思い出し、「本当は美しいままでいたかった」と思うのが女性ではないでしょうか。そんな若き日の自分の顔がショッピングに行くように手軽に、時間がかからずに戻ってくるとしたらどうでしょう。韓国で人気に火がついたウルトラVリフトはそれを少なからず叶えてくれます。
ウルトラVリフトは韓国のダーマスタークリニックのコン・ハンジン医師によって開発された、数十本単位の糸を顔に埋め込むことによってシワ、たるみを改善するリフトアップ術です。日本でコン・ハンジン医師に商標や特許管理を委託されているのは株式会社イリョーキ。株式会社イリョーキのウルトラVリフトという糸を使った施術を、その糸の名前をとって、ウルトラVリフトと呼びます。
ウルトラVリフトの特徴
ウルトラVリフトの特徴は西洋と東洋の医療の融合と言って良いでしょう。西洋の医療のフェイスリフトと東洋の医療の鍼灸の特徴をあわせもっているのです。施術は、髪の毛よりも細い、極細の吸収される糸が装着された特殊な針を挿入し、糸のみ皮下に残します。ここでウルトラVリフトの東洋的な特徴が顔を出します。美容に効くという顔のツボ、経穴を刺激し、代謝や血行を促進する美容鍼の発想からさらに効果を高めるため、筋膜、真皮、筋肉にも糸を挿入するのです。これによって置き鍼効果が望めます。
このように挿入した糸は、溶けて吸収されるまでの約8か月間、組織に刺激を与え、コラーゲンの生成を促し続けます。たるみや小ジワ、肌質、肌のハリが改善されるのはこのためです。
いくら溶けるとはいえ、糸を顔の中に残すのは怖いとお思いの方もいるかもしれませんね。しかしながら施術で用いるのはPDO(Polydioxanone)。20年以上前から心臓血管外科などの手術で使われており、長期にわたって材質の安全性は証明されています。またウルトラVリフトも日本の厚生労働省に当たる韓国食品医薬品安全庁であるKFDAに認可された施術です。安全性は折り紙付きです。
施術はまず痛みを最小限にするため、麻酔クリームを塗るところから始まります。30分ほど塗布した後、とても細い針を用いて、髪の毛よりも細い極細の糸を挿入していきます。施術時間だけで30分程度です。施術後は入院の必要はなく、そのまま帰れます。
このような方におすすめ
- たるみ、小ジワ、肌のハリの改善をお望みの方
- ウルトラVリフトは糸を挿入することによって、肌を引き締めてたるみ、小ジワを改善します。そして糸という異物を皮下に入れることによって糸の周囲に組織を修復しようという働きが起き、皮膚組織の血流を改善し、コラーゲンの生成をも促します。これによって肌のハリが帰ってくるのです。
- 切らずにたるみを治療したい方
- メスを顔に入れることに抵抗のある方にはおすすめの施術です。使うのは一本の髪の毛よりも細い特殊な極細の鍼と吸収性の糸だけ。皮膚を切ったり、縫ったりすることは一切ありません。
- 顔に異物が残ることに抵抗感がある方
- ウルトラVリフトは、溶ける糸を数十本単位で埋め込む施術です。しかしながら溶ける糸を使用するため、顔に異物が残ることはありません。そのため、異物が体内に残ることに抵抗感がある方にもおすすめできます。
- 施術を受けたことをあまり気づかれたくない方
- メスを使うフェイスリフトなどの施術と比べると、ウルトラVリフトは安静にしなければいけない時間が短め。個人差はあれど腫れも少ないため、ばれたくない方向きの施術と言えます。
よくある質問
- Q.施術時の痛みはどれくらいですか?
- 麻酔クリームを塗るため、痛みはごくわずかです。
- Q.どれくらい効果が持続しますか?
- 個人差はありますが、1年程度です。ただし繰り返し受けられます。
- Q.ショッピングリフト、リードファインリフトとの違いは何ですか?
- ショッピングリフトは韓国でのウルトラVリフトの呼ばれ方。ショッピングの合間にできるような手軽さを名前が象徴しています。リードファインリフトは、ほぼ同様の施術ですが、使われている糸がウルトラVリフトとは別のメーカー製で名前が異なるのです。
リスク・副作用・ダウンタイム
- リスク・副作用
- 施術の直後は顔全体に糸を挿入しているため、顔がむくんで腫れた状態になります。ただし通常は数時間で腫れは引きます。まれに内出血が生じることがありますが、小さく部分的なもので、コンシーラーで隠せる程度です。内出血は数日~1週間で消えます。
- ダウンタイム
- 当日からシャワー、メイク、洗顔が可能です。ただし入浴と運動は翌日まで避けてください。複数の箇所に鍼を刺しているので、体を温めると血行が良くなり、腫れや痛みが出る可能性があるからです。また、糸が定着するまでの術後1カ月程度はマッサージなど強い刺激を顔に与えることは不可です。