シルエットリフトとは、世界的にも美容医療の研究が進んでいるアメリカで開発された、これまでのスレッドリフトにあった様々な問題点を解決した画期的な最新のたるみ治療方法です。
専用の針を用いて特殊な構造の糸を皮膚下に挿入し、皮下組織を引っ張り上げることでフェイスラインのたるみを改善していきます。
また、たるみ改善のほかにも、挿入した糸が皮下組織内の繊維細胞を刺激することでコラーゲン生成が促されるので、同時に肌の弾力やハリがアップすることも知られています。
シルエットリフトの特徴
シルエットリフトに用いられる糸には、糸自体が溶けるものと溶けないものがあり、そのどちらの場合でも結び目に皮下組織を引っかけることでたるみを引き上げるための円錐形の「コーン」が付いています。
このコーンは約半年で体内で溶けて吸収される「生体分解性ポリマー」製で、皮下組織を引っ掛けることのできる面積が他のスレッドリフトよりも大きいため強力な引き上げ効果があります。
また、糸の一旦を側頭筋膜に固定するためコーンが吸収されたあとも一定期間、リフトアップ状態を維持できるだけの持続性があるとされています。
さらに、糸を挿入した部分には免疫細胞が集まり線維芽細胞を刺激するため、コラーゲンやヒアルロン酸が増産され、弾力性やハリがアップする効果も期待できます。
シルエットリフト用の糸についているコーンには体内で水分を吸うと柔らかくなる性質があるため、ハッピーリフトなどに用いられる毛羽立たせた糸のようなチクチク感もありません。
また、吸収されない糸を用いた場合は、時間が経ってから再施術をする場合でも他のスレッドリフトのように糸を追加することなく、何度もリフトアップ効果をよみがえらせることができるというメリットがあります。
施術するクリニックによって多少の違いはありますが、だいたい以下のような流れで行われることが多いです。
まず、施術担当のドクターとのカウンセリングで、希望を聞いた上で埋め込む糸の本数や糸を固定する側頭部の位置を決めます。
その後糸を挿入する部分にマーキングをして麻酔を行います。麻酔が効いたら側頭部を部分切開して糸を挿入し、終わったら反対側も同様に糸を挿入してリフトアップ具合を調節したのち切開した部分を縫合して終了です。麻酔が覚めるまでの1~2時間ほど休んだ後、特に問題がなければそのまま帰宅できます。
このような方におすすめ
- 頬のたるみやほうれい線で悩んでいる方に
- そもそも頬やあごの「たるみ」は皮下脂肪のたるみが原因で起こるものです。
シルエットリフトは、コーンと挿入した糸を固定して引き上げる関係でリフトアップ力も強く持続期間も長いため、ほうれい線が目立たなくなるだけでなく頬にたるみがあった人は顔の輪郭もシャープな逆三角形に近づきます。
よくある質問
- Q.施術時に痛みはありますか?
- 事前に局所麻酔や静脈麻酔を打ってから施術するので、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。
- Q.挿入後に違和感はありませんか?
- 施術した直後は、糸が挿入された部分の皮膚が少しデコボコしたように感じることがありますが、しばらくすると平らになりますので気にならなくなります。
- Q.どれくらい効果が持続しますか?
- コーンが溶けてなくなった後であってもリフトアップされた状態のままキープできますので、多少の個人差はあるものの約3~5年程度は持続します。
リスク・副作用・ダウンタイム
- リスク・副作用
- 埋め込んだ糸が周辺の皮膚組織になじむまでは少し皮膚がデコボコしてるように感じますが、ほとんどの場合術後1か月ほどで落ち着きます。
- ダウンタイム
- 施術後2~3日間は糸の挿入部分に腫れやむくみが出ること、内出血が起こる場合がありますがだいたい1週間ほどで消えます。
万が一痛みがあっても処方される鎮痛剤で対処できる程度です。外出ができないほどのダウンタイムはありませんが、血行を良くすると腫れが悪化してしまう可能性があるため、術後1週間程度は飲酒・サウナ・激しい運動などは避けてください。