ハイドラフェイシャルとはアメリカにあるEdge Systems社が開発した、水流(ハイドロ)を活用した医療機関専用の次世代のピーリングマシンのことです。
物理的に古い角質を削っていくマイクロダーマアブレーションと、化学的に古い角質を除去するケミカルピーリング、そして美容成分の導入を同時に行うことで、これまでのピーリング時に起こりがちだった乾燥や肌荒れのリスクを大幅に軽減することに成功しました。日本の厚生労働省にあたるアメリカFDAからの承認も得ている、安全性の高い美肌治療方法なんです。
ハイドラフェイシャルの特徴
人の皮膚の表面というのは一定の周期で新しい皮膚に生まれ変わっています。皮膚の表面(表皮)の深層では、常に新しい皮膚細胞が生まれているんです。
この新たに生まれた皮膚細胞はどんどん積み重なっていき、大体生まれてから1ヶ月後に皮膚表面で垢となって剥がれ落ちるという一連の流れを繰り返しています。
この皮膚の生まれ変わりの周期をターンオーバー(肌サイクル)と呼んでいます。
ところがこの肌サイクルが乱れてしまうと、本来なら剥がれ落ちるはずの古い角質や皮脂などの汚れが肌の表面に蓄積されて、様々な肌トラブルの原因となってしまうことも。
ハイドラフェイシャルでは、水流と吸引洗浄の力で肌表面の不要な物を洗い流して清潔にすることで、この乱れてしまった肌サイクルを整え、あらゆる肌トラブルの改善と予防が期待できます。
ハイドロフェイシャルのもつ一番のメリットは、肌質や年齢に効果が左右されずに、1回の施術で高い美肌効果を実感できることです。施術直後から「肌がスベスベになる」などの美肌効果を実感できるのですが、ハイドラフェイシャルの効果がもっとも発揮されるのは、実は肌サイクルが正常に戻る施術から1ヶ月後とされています。施術後、日に日に肌の状態が良くなっていくのを是非実感してください。
ダウンタイムもほとんどなくアメリカFDAの認可を受けるほど安全性の高い美肌治療法なのですが、中には施術受けることができない場合があるため注意が必要です。それは、フラクショナルレーザー治療を受けた直後の方、妊娠中の方、顔に金の糸を入れた方です。なお、肝斑の人は、ハイドラフェイシャルにより症状が悪化してしまう恐れがありますので、あまりおススメできません。
ハイドラフェイシャルの施術の実際の流れとしては、まずマシンから放出された美容液をたっぷり含んだ薬液で皮脂や汚れを浮かせたのち、渦巻き水流の働きでほとんど摩擦を与えずに洗い流していきます。最後に浮いた汚れをマシンで吸引するため、施術後に顔の水滴を拭きとる必要もありません。
実は、ピ-リング時に起こりやすいとされる乾燥や肌荒れは、摩擦が原因で起こるとされています。ですから、ハイドロフェイシャルではこうやってできるだけ無駄な摩擦で肌に余分な負担を与えないように工夫することでこれらの肌トラブルを未然に防いでいるのです。
このような方におすすめ
- 一度の治療で効果を実感したい方
- 美容液が配合された薬液で皮脂や汚れを浮かしてからできるだけ摩擦を起こさずに洗い流していくハイドラフェイシャルは、一般的なピーリングで起こりがちな乾燥や肌荒れを防ぐことができるため、施術直後であっても「スベスベ肌」などの嬉しい効果を実感できます。その後は日に日に肌状態が改善され、施術後1ヶ月程度で最大の効果を発揮します。
- 大人ニキビの気になる方
- 大人ニキビは、皮脂の分泌量が多く活発な思春期に現れるニキビとは異なり、主に肌の新陳代謝が悪くなることで、本来ならターンオーバーで剥がれていくはずの古い角質が毛穴をふさいでしまった結果生じたものです。
毛穴を覆う古い角質はもちろん、毛穴の奥に潜むアクネ菌までしっかりと洗浄することができるハイドラフェイシャルは、大人ニキビの改善に最適な治療法と言えます。 - 美白になりたい方
- 渦巻き状の水流によるピーリング効果で肌に残った老廃物がきれいに除去されますので、肌にも透明感が出て美白効果も期待できます。
- くすみの気になる方、肌のハリやツヤを取り戻したい方
- ハイドラフェイシャルには、真皮層にある細胞に働きかけて、コラーゲンの産生を促す作用があることが知られており、年齢を重ねる毎に衰えていく肌のハリやツヤを引き出すのはもちろんのこと、気になるくすみやかさつきを改善する効果も期待できます。
よくある質問
- Q.痛みはありますか?
- 個人差はありますが、まれにピーリングする際に少しだけピリピリ感が出る程度でほとんど痛みは感じません。ただし、ニキビ部分に施術する場合にはやや痛みを伴うこともあります。
- Q.デメリットってないんですか?
- まず、まだ施術そのものがやや高額であること、先ほど紹介したように施術を受けることができない人もいること、そして効果を持続させるには定期的な施術が不可欠なことがデメリットと言えます。
- Q.効果を保つための施術頻度はどれくらいですか?
- 自身の肌サイクルに合わせて大体月1回ほどのサイクルで行うのが理想とされています。
リスク・副作用・ダウンタイム
- リスク・副作用
- 特許取得の専用ハンドピースと美容成分配合の薬剤、そして渦巻き状の水流を活用することで余分な皮脂や角質をやさしく剥がしていくので、痛みや赤みが出ることはほとんどありません。
- ダウンタイム
- ダウンタイムはほとんどありません。まれに赤みが現れる人もいますが、赤みはすぐに引きますので、施術後はすぐにメイクをして帰ることができます。