ピアッサーとは、ピアスを装着するためのホール(ピアス穴)を開けるための器具のひとつです。
ちょうどホッチキスのような要領で耳たぶをはさんでホールを開けます。器具内には初めにつけるファーストピアスが充填されており、ホールを開けると同時に、ファーストピアスが装着されるという仕組みになっています。
ピアッサーは市販されており種類も豊富ですが、後々トラブルで後悔しないためにも、最低限付属されているファーストピアスが全て純チタン製のものを選ぶようにすることをおすすめします。
なお、ピアッサーは自分でピアスホールを開けることができるように作られた器具ですが、医療機関で開けるという選択肢もありますので、自分で開けるのが怖い方、不安な方でも安心です。
ピアッサーの特徴
ピアスのホールを開けるための器具には大きく分けてピアッサーとニードルのふたつがあります。
ピアッサーはホチキスのように瞬間の押す力を借りて勢いで押し潰すようにしてホールを開けるため、装着するファーストピアスの先端部分はそれほど鋭利ではありません。
したがって開ける瞬間の痛みは少ないのですが、後からじわじわとした痛みを感じることがあります。
一方のニードルは、中が空洞になった太い注射針のような構造をした鋭利なものなので、ピアッサーのような耳たぶに負荷をかけることなく綺麗にホールを開けることが可能です。
痛みは開ける瞬間に躊躇しなければさほど感じません。ただし、ピアッサーとは異なり、開けたホールに自分でファーストピアスを装着する必要があります。
皮膚に開けたホール(ピアス穴)が安定するまでの間、ずっとつけたままにしておくピアスのことをファーストピアスと呼びます。
ピアッサーを使う場合はあらかじめ器具内に仕組まれているのが一般的です。
ただし、ファーストピアスの種類によっては皮膚トラブルを起こしてしまう恐れがありますので、どんなファーストピアスを選ぶかが重要となります。
素材としては一般的にはアレルギーを起こしにくく、インプラントの土台にも採用されるほど安全性が高いオールチタン製のものがふさわしいとされています。
ピアッサーは自分で開けることができるように作られた器具ですが、もし自分で開けることに不安がある場合はクリニックなどの医療機関で開けてもらうことも可能です。
医療機関では自費診療となりますが、ピアスホールの手入れ方法を教えてもらえたり、化膿止めの薬も処方してもらえますし、そして何より万が一の際も迅速に処置をしてもらえるという点でも安心感が違います。
医療機関でピアッサーを使ってピアスホールを開ける場合は、クリニックによって使えるピアッサーが指定されている場合がありますので、皮膚科や美容外科、耳鼻科といったピアス開けに対応しているところに予め確認しておくことを忘れないようにしてください。
このような方におすすめ
- ピアスがはじめてでピアスホールを開けるのが不安な方に
- 手軽にピアスホールを開けることができるピアッサーですが、本来ピアスホール開けは医療行為であり、自分でやる場合は自己責任です。
不安な方や初めてピアスホールを開ける方は、設備の整った医療機関でピアッサーを使ったピアスホール開けをすることおすすめします。
よくある質問
- Q.ピアスホールを開けたあとの注意点はありますか?
- 最初につけたファーストピアスは、ピアスホールを安定させるためのものですから1ヶ月くらいは外さないようにしてください。
また、ピアスホールも傷の一種ですので、ちゃんと水洗いをして患部を清潔に保つことを心がけてください。 - Q.ピアスホールから出る白い糸のようなものって何ですか?
- 白い糸のようなものは皮脂です。
「ピアスホールから出ている白い糸のようなものは視神経で抜くと失明する」などという都市伝説のような噂を聞いたことがあるかもしれませんが、あれはピアスの危険性を誇張する目的で作られた迷信に過ぎません。
実際、耳から視神経が飛び出すことは人体の構造上ありえませんし、清潔な専用の器具を使えば危険はほとんどありませんからご安心ください。
リスク・副作用・ダウンタイム
- リスク・副作用
- ピアッサーに限らず、ピアスホールを開けるというのは、耳たぶに傷をつけるということにほかありません。
清潔な医療機関で熟練した医師がピアスホールを開ける分には特にリスクはありませんが、ご自分で開ける場合は、ピアスホールが化膿したり、いびつな形に穴が開いたりするリスクがありますので、特に自分で開ける場合は注意が必要です。
- ダウンタイム
- ピアスホールを開けた当日から洗髪、洗顔、入浴など普段通りの生活ができますので、大きなダウンタイムはありません。
ただし、はじめにつけたファーストピアス付近は汚れがたまりやすいので、そのあたりは念入りに洗って清潔に保つようにしてください。