春は意外と肌を酷使してしまう季節
3月になり季節は春。春と言えば「出会い」と「別れ」の季節です。学生ならば卒業や入学、社会人ならば転勤や配置転換、転職などで、これから新しい環境に身を置くという方も多いのではないでしょうか。
歓送迎会も多く、忙しくなりがちのこの時期は、生活リズムも何かと不規則になり肌を酷使してしまいがちです。
身体が本来持つ肌の自浄作用
「肌サイクル」という言葉に聞き覚えはありませんか。
日々変化がないように見える私たちの肌は、実は肌の奥深くで毎日新しい細胞が生まれ、約4週間かけて肌の表面へと少しずつ押し上げられていきます。役目を終えた細胞は最終的には垢となって剥がれ落ちていきます。この流れを絶えず繰り返すことを肌サイクルといい、肌は常に生まれ変わっているわけです。
ところが、なんらかの原因でこの肌サイクルが乱れてしまうと、本来であれば剥がれ落ちているはずの古い角質が肌に残りやすくなります。
結果的に、それがくすみ、シワ、シミ、吹き出物、乾燥といった肌トラブルを引き起こす原因となってしまうのです。
ピーリングの種類とその特徴
ピーリングとは、英語で皮を剥くという意味の「peel」が語源となった治療法です。
皮を剥ぐとは言っても、健康な皮膚を傷つけるようなものではありません。
古い角質を科学的に剥離して乱れた肌サイクルを正常化、新しい肌へと導いていきます。
ケミカルピーリング
脂肪族ヒドロキシ酸(グリコール酸、乳酸、リンゴ酸)や芳香族ヒドロキシ酸(トリクロロ酢酸、サリチル酸など)などの酸を肌に直接塗って、古くなった角質を剥がしていく治療法です。「角質を溶かす」という言い方もされますが、実際は溶かすのではなく角質間の結合を弱めるだけなので、角質も自然に剥がれていきます。
強めの酸を使うため、医療機関で施術するのが一般的です。
酸の種類やph、濃度を調節することで、角質層を剥がすだけでなく、肌の新陳代謝を活性化することもできます。
ハイドラフェイシャル
美容液を含んだ薬剤で顔の表面の汚れなどを浮き上がらせてから、水流と吸引洗浄の力で、肌表面に残る古くなった角質などの不要な物を洗い流す治療です。
ピーリングと同時に美容成分の導入も行えるため、ケミカルピーリングなどを行う際に起こりがちだった乾燥や肌荒れのリスクを大幅に軽減することができます。
ハイドラフェイシャルには、肌質や年齢に関係なく1回の施術でも高い美肌効果を感じられる大きなメリットもあります。
ホームピーリング
市販のピーリング剤やピーリング石鹸を使って、自宅で行う方法です。
濃度も低いことが多く、医療機関で行うような即効性の期待はできませんが、いつでも手軽にできるというメリットがあります。
より効果を出すために
代表的なピーリングを3つほど紹介してきましたが、いずれの治療でも大切なのはアフターケアです。
ピーリング後の肌はとてもデリケート。肌をこすったり、UV対策を怠るなど、肌に余計な刺激を与えてダメージを与えることのないよう、保湿と紫外線対策をしっかりと行うようにしてくださいね。
(サクマユウナ)
執筆者:alluxe編集部