シリアルとは？

トウモロコシ、オーツ麦、小麦、大麦、米などの穀物を押しつぶしてフレーク状にしたり、膨化させてパフ状にした加熱調理で食べやすく加工した保存食品のことをいいます。
加工方法によって以下のように分類されます。

代表的なシリアル食品とその食べ方

オートミール

オーツ麦を脱穀して調理しやすく加工したもの。水や牛乳、豆乳で煮て粥状にして食べたり、料理の材料として用いられます。

ミューズリー

生の果物と野菜が療養に必須であると考えたスイス人医師によって考案されました。 オートミールと果物やナッツを混ぜたもの。牛乳やヨーグルトなどをかけてふやかして食べることが多いです。

グラノーラ

ロールドオーツ（燕麦の押麦）や、麦、玄米、とうもろこしなどを主とした穀物加工品（代表例がオートミール）と、ココナッツ、ナッツなどを、砂糖、蜂蜜、メープルなどのシロップ、植物油とで混ぜてオーブンで焼いたもの。 そのまま食べる他、ミューズリーのように牛乳やヨーグルトをかけて食べる事も多いです。

シリアルの種類と美容・健康効果

穀物の糠（ぬか）にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていることが知られています。

シリアル食品の中でも特にこの糠が無精製で含まれているオートミールは、他の精白した穀類と比べて食物繊維やビタミン、ミネラルなど栄養価が高いことから近年、健康食品として注目されているんです。オートミールを食べると血中コレステロール濃度が低下するという研究データがあるほか、血圧を下げたり、免疫を高めるなどの健康効果が欧米諸国を中心に報告されています。
美容面については、まず、利尿作用がありお通じも良くなるので、身体の中の不要なものを排出して身体の中から綺麗になれることが挙げられます。
また、抗酸化作用で知られるビタミンEも豊富に含まれているため、老化を食い止める効果も期待が持てるんですよ。
それから豊富な食物繊維のおかげで満腹感が持続し、食べすぎや間食を防ぐことができるダイエット効果も忘れてはいけません。

ミューズリーはオートミールをベースとし基本的には味付けがされていませんので、カロリーや糖質もシリアルの中では低い分類に入ります。加熱処理もされていないため加熱に弱いビタミン（ビタミンB1やビタミンCといった熱で流出する水溶性ビタミン）が失われることもありません。

味付けされ加熱調理されているグラノーラは、オーツ麦だけのオートミール、味付けのされていないミューズリーと比べて手軽に美味しく食べられるため、日本でも広く普及しています。
ただ、砂糖が使われている分カロリーが高くなりますし、加熱に弱い栄養素は製造過程で既に失われていると考えるのが無難でしょう。グラノーラの場合は、ドライフルーツやナッツ類、ビタミン添加で栄養を補っているものも多いです。

オートミールも食べる過程で加熱しますが、ほとんどの場合は粥にして食べるので、たとえ熱でビタミン類が流出しても余すことなく摂取でき、栄養が失われる心配はありません。

ひとくちにシリアルと言っても色々な種類があります。
それぞれ栄養面、食べやすさにおいて一長一短ですので、今回の記事がシリアルを選ぶ時の参考になれば幸いです。

（サクマユウナ）

執筆者：alluxe編集部