代表的な治療法
【注射】多汗症注射
注射を使ってボツリヌス菌を注入し、筋肉への付随運動を止める働きによって汗の分泌とニオイを抑える、メスを使わない治療法です。施術時間は5分程度で費用は1.8~10万円程度、通院や入院はほぼ必要ありません。傷も残りにくく、効果はワンシーズンが目安とされています。
【マシン】電磁波法(ミラドライ)
医療分野にて使用されるマイクロウェーブ(電磁波)を照射することで、ワキ汗やニオイの原因である汗腺を破壊する治療法です。施術時間は1~2時間程度で費用は45万円程度(保証付)、通院や入院はほぼ必要ありません。傷も残りにくく、長期的な効果が期待できると言われています。
【マシン+外科】超音波法
ワキの皮膚に数mm程度の小さな穴をあけ、超音波発生器を差し込み、超音波の振動によって汗腺のみを破壊する治療法です。施術時間は20~30分程度で費用は10~30万円程度、通院や入院はほぼ必要ありません。傷は数ミリ程度の切開を行いますが目立ちにくく、再発の心配が少ない治療法です。
【外科手術】吸引式(カニューレ式)
ワキの皮膚に数mm程の小さな穴をあけ、先の丸い器具を挿入し、ニオイの原因であるアポクリン腺の吸引を行う治療法です。施術時間は30分程度で費用は10~30万円程度、入院の必要はありませんが、回復具合を確認するために数回程度の通院が必要となるのが基本です。
切開法に比べて、切開部分が小さいためアポクリン腺の取り残しがある可能性があり、ニオイが多少残る場合もありますが、軽度~中度の症状の方には効果的とされています。
【外科手術】切開法(剪除式)
ワキを3~6cmほど切開し、ドクターが直接目で確認しながらアポクリン汗腺をできる限り丹念に取り除く治療法です。手術時間は1~2時間程度で費用は20~40万円、保険診療の場合4~7万円程度です。
入院の必要はありませんが、ガーゼの交換や抜糸などを行うために数回程度の通院が必要となるのが基本です。切開による治療法ですが傷は徐々に目立たなくる場合がほとんどで、重度の症状の方に効果的な治療法とされています。