口唇ヘルペスとは？

唇のまわりにぷつぷつとした小さな水泡ができ、だんだんと大きくなるとつぶれてとてもやっかいな症状になります。見た目にも良くないし、メイクもできない。一番困るのがけっこう痛い…。
日本人の約1割がかかったことがあると思われる、ウイルスが原因となる感染症です。発症しないまでも感染している人はもっと多いと考えられ、なんと20～30代で約5割、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあるほどです。

昔から「熱の花」「風邪の花」と呼ばれ、風邪で熱が出る前や出た後にできることも多いのが特徴です。疲れたり、強い日差しに当たったりして体の免疫力が下がっている時にあらわれます。

治療するには？

唇がムズムズ、ピリピリして、小さな水泡ができているのを見つけたら、ひどくならないうちにすぐ皮膚科を受診するのが一番の治療法です。塗り薬や飲み薬を処方してくれます。
水泡が大きくなってかさぶたになり、その後2週間ほどで治まっていきます。

水泡がつぶれるとそこからウイルスが飛び出してしまうので、なるべくつぶさないようにしましょう。
それを触った手で目を触ったり、他の場所を触らないように。家族でタオルを共有してしまうと、うつることがあるのでご注意！
また口唇ヘルペスができるということは体が弱っていることが考えられますので、しっかりと睡眠をとってください。

治ったと思っても…

この口唇ヘルペスがやっかいなのは、治ったように見えて実は体の中にウイルスが潜んでいることです。体が弱っている時にまた表面に出てきて再発することも多いのです。
最近はドラッグストアで塗り薬を買うこともできるようになりました。でもそれは再発の場合。初めて発症した時は自己判断せず、ドクターに相談しましょう。

普段から睡眠や休養を十分に取り、ストレスをためずに無理をしないのが予防法といえます。
ウイルスなんて抑え込んでしまうほど、健やかな体にしていきたいですね！

（佐藤マキコ）

執筆者：alluxe編集部