表情ジワやエラ張り、多汗症注射の効果と修正方法
筋肉が動く、汗をかくのは「アセチルコリン」という神経伝達物質が放出されるためです。この作用を弱めるためにボツリヌス菌が産生する「タンパク質」を含む薬剤を注入することで、眉間や額、目尻の深いシワ改善や多量の汗の抑制、顔が大きく見えるエラの筋肉の動きを弱めるといった効果をもたらします。効果は3〜6ヵ月程度、定期的に注入することで徐々に効果の作用期間も伸びていきます。
しかし注入量や注入部位が不適切な場合、「表情が乏しくなる」「咀嚼に支障をきたす」といったトラブルが起こるケースもあります。先述のとおり、効果があるのは一定期間なので薬剤の効果が切れるのを待つこともできますが、すぐにでも処置したい場合には「アセチルコリン塩化物」を注入し、筋肉の動きの復活を早くすることができます。注入量や打つ回数は、症状の具合により異なりますが、数時間〜1日で効果を感じる筋肉が動かしやすくなります。
ヒアルロン酸注射の効果と修正方法
注入箇所にボリュームを持たせることができるヒアルロン酸注射は、鼻筋を高くしたり、唇にボリュームを持たせたりするプチ整形や、目元やこめかみの凹み、法令線などのシワ改善などのエイジングケアに使用されるポピュラーな注入治療です。
ヒアルロン酸注射のトラブルには、「注入部位が凸凹になる」「注入過多で不自然な仕上がり」などがあります。ヒアルロン酸の効果は、注入表情ジワやエラ張り注射同様一定期間しかないため、万が一の場合もしばらくすると元に戻りますが、早急に対処したい場合には「ヒアルロニダーゼ」を注入します。ヒアルロニダーゼには韓国製の「エルダーゼ」米国製の「ヒレネックス」があり、ヒアルロン酸の量や種類によりますが、早くて1日でヒアルロン酸の効果をなくすことができます。
(安田 みゆき)
執筆者:alluxe編集部