薬剤を注入するだけのプチ隆鼻術

鼻を高くする整形術といえば、プロテーゼのような人工物を挿入する外科手術を連想しますが、薬剤を注入するだけでも鼻筋をスッキリ見せることは可能です。大きな違いは、半永久的に形状を維持できるプロテーゼと違って、薬剤を注入する場合は効果が出る期間が限定されること。継続的に効果を維持するためには、定期的な注入が必要ですが外科手術や人工物の挿入に抵抗がある人や、日常生活に影響することなく変身したい方にはおすすめの施術です。

注入する薬剤の種類とそれぞれの特徴

ヒアルロン酸

シワ取りや唇のボリュームアップ、涙袋形成などプチ整形やエイジングケアの定番でもあるヒアルロン酸は、さまざまな種類がありプチ隆鼻術にも使用されます。
数あるヒアルロン酸の中でも、隆鼻術に向いているのには「クレヴィエルコントア」と呼ばれるもので、ヒアルロン酸の中でも比較的高濃度かつ高密度タイプ。1年〜1年半効果が持続し、粘着性が高いので広がらず注入した箇所に留まりやすい性質を持っています。クレヴィエルコントアは、鼻筋を整えるほかに、アゴの長さを出す施術にも使用されています。
ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されますが、万が一仕上がりに満足できなかった場合、ヒアルロン酸を分解する酵素（ヒアルロニダーゼ）を注入することで、元に戻せるというメリットがあります。

レディエッセ

歯や骨を形成する成分「カルシウムハイドロキシアパタイト」とエラスチンやコラーゲンを産生する「セルロースジェル」で構成されたFDA認可の薬剤です。ヒアルロン酸のように万が一の場合、溶かす注射を打つことはできませんが、ヒアルロン酸に比べて深部に注入する薬剤なので、適量を打っていれば表面が凸凹するといったトラブルが少ないメリットがあります。
また、レディエッセもヒアルロン酸同様、1年～1年半後に自然に体内に吸収されますが、体内の天然コラーゲンの生成を長期間促すため、吸収されたあとも効果が持続します。

（安田 みゆき）

執筆者：alluxe編集部