夏の肌悩み

1、2番目の毛穴やニキビ、テカリなどは皮脂が過剰に分泌されることが主な原因。ただし皮脂が気になるからといって一日に何度もゴシゴシと洗うのは考えものです。肌のバリア機能が下がってしまうからです。できるだけ刺激にならないよう、やさしく洗います。
メイクも肌の負担になるんです。でもほとんどの社会人はメイクをしないわけにはいかないですよね。そこで時間をなるべく短くしましょう。家に帰ったらすぐメイク落としを。そのまま寝てしまうのは禁物ですよ！

3番目のかゆみの場合はかなりやっかいです。さまざまな原因があるからです。

過剰な皮脂による「脂漏性皮膚炎」

顔や頭の皮膚が炎症を起こして赤くなり、かさついてフケのようにはがれおちたりします。肌は健康な状態だと常在する真菌（カビ菌）が皮脂を分解してくれますが、皮脂の量が多すぎると分解して産まれる物質の刺激で炎症が起きます。抗真菌薬で治療が可能です。

アクセサリーと汗が原因の「接触性皮膚炎」

ネックレスやブレスレッドなどの金属が汗によってイオン化すると、アレルギーが起こる場合があります。純度の高いアクセサリーにはあまり起こりませんが、ニッケルやコバルト、クロムなどの合金に多く見られます。かゆみや水ぶくれなどの炎症が出たら、金属類と肌が直接触れないようにしましょう。

汗や紫外線などの刺激による皮膚炎

汗を多くかく夏にかゆみといえば「あせも」が思い浮かびますが、実は「汗あれ」かもしれません。
あせもは汗を出す管が詰まってブツブツとした水泡ができた状態です。一方汗あれは汗に含まれるアンモニアなどの成分が皮膚の刺激となり、ちくちく、ピリピリとしたかゆみを引き起こすものです。
汗あれは激しく掻きむしったりしなければ、市販のかゆみ止めを塗れば2週間ほどでおさまります。

汗をかく時期の注意点

・汗が溜まりやすいところ、たとえばおなか周り、ブラのアンダー部分などはきつく圧迫するのを避け、風通しをよくしましょう。
・洗いすぎがかゆみの原因になることも。1日に何度もシャワーを浴びるひとは要注意です。汗はボディソープ無しでも、シャワーだけで落ちます。ナイロンタオルなどで強くこすらないように。

美容皮膚科でできる対策

皮脂による肌トラブルに

過剰な皮脂が原因の毛穴目立ちやニキビ、テカリなどは、美容皮膚科のピーリングで改善することができます。

紫外線による肌トラブルに

日焼けあとにはイオン導入や高濃度ビタミンC点滴が効果的。
※赤みが強く炎症を起こしている時は化粧水などで冷やし、赤みがひいてからにしましょう。

夏は楽しいこともたくさんですが、しっかり肌トラブル対策しないと大変なことに。あとで後悔しないためにも、今からしっかりと向き合って、肌にとって過酷な季節を乗り切っていきましょう！

（佐藤マキコ）

執筆者：alluxe編集部