そもそも毛穴はなぜあるのか？

毛穴の主な役割りは、「外敵刺激からの保護」「毛穴から出る皮脂で乾燥を防ぐ」「汗や皮脂と一緒に老廃物を排出」「皮脂でpHバランスを保ち雑菌増殖を防ぐ」の4つが挙げられます。顔全体にある毛穴の数は約20万個で、その数は生まれたときから大人になっても変わりません。赤ちゃんの頃からそれだけ多くあるということは、4つの役割りが肌に欠かせない機能を備えているからなのです。だからこそ、毛穴が開いたり、詰まったりしているということは肌の異常事態！ 正しいケアで肌を健康な状態にする必要があります。

毛穴トラブルの種類別にみるケア方法

【汚れ詰まり毛穴】…目立つ黒ずみやザラつきがある

洗顔のしすぎで皮脂や水分の不足により肌が乾燥し、過剰に皮脂が分泌されているか、メイク落としや洗顔が不十分なため汚れが溜まっていることが考えられます。

汚れ詰まり毛穴は、普段のお手入れで充分改善できます。丁寧なメイククレンジングと洗顔時はたっぷりの泡でやさしく洗い、すぐに保湿ケアをおこなうこと。保湿ケアでは、潤いをキープする成分配合コスメの使用がおすすめです。

【たるみ毛穴（帯状毛穴）】…縦に長い形状または涙型の毛穴

肌のハリの元となる、真皮層のエラスチンやコラーゲンの減少、表情筋の衰え、保湿が不十分であることが原因で起きます。これに加え、肌の乾燥が進行するとたるみ毛穴が繋がり、帯状毛穴と呼ばれる小ジワのような状態に。

たるみ毛穴（帯状毛穴）には、表情筋を効率良く動かす「顔筋ストレッチ」や角層を潤すセラミド配合コスメの使用などが効果的ですが、そもそもたるみを改善しなければ早期解決には至りません。たるみの進行具合にもよりますが、美容クリニックのたるみ改善治療がベストです。

【ニキビ毛穴】…10代の人やホルモンバランス乱れにより起こる

毛穴の汚れや古い角質、皮脂が酸化。肌の水分と油分のバランスが崩れ、アクネ菌が増殖することが原因です。健康な肌は、油分と水分のバランスが大事。洗いすぎや不十分な保湿など間違ったスキンケア、ホルモンバランスの乱れで起こります。

栄養バランスの良い食事や適切なスキンケア、市販の外用薬や内服薬を使用するなどの方法があります。また、保険診療内で処方されるニキビ治療薬もあります。美容クリニックでも、ケミカルピーリングやハイドラフェイシャルといったケアを受けられます。ニキビ跡を残さないためにも、無理にニキビを潰したりしないように注意しましょう。

（安田 みゆき）

執筆者：alluxe編集部