主なかゆみの原因

乾燥

若いころは皮脂や水分が十分足りていますが、年齢を重ねるとだんだんと減少してきます。皮脂の分泌を促すのは男性ホルモンですので、特に女性は皮脂量が少なくなっていき、目元や口元、スネなどは皮膚が薄いので乾燥しやすく、白く粉をふいた状態になります。
風呂上がりや洗顔後、なるべく早く保湿効果のある化粧水や乳液、ボディローションなどを使用して念入りに保湿しましょう。シャワーソープや入浴剤もうるおい成分が入ったものにするとよいです。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の人はセラミドが一般の人の三分の一ほどだといわれています。
セラミドとは皮膚の細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質の一種。これによって肌を外界の刺激から守っているのです。
セラミドが不足すると、肌が非常にデリケートな状態になってしまうということになります。

かゆみ対策

「かゆい！」とかきむしった後は、一時的には気持ちいいかもしれませんが、かけばかけばかくほどかゆみの原因となるヒスタミンが誘発され、かゆみが増してしまうのです。かゆみを止めるには、抗ヒスタミン剤を使ってかゆみを抑え、かかないのが一番の方法です。

かゆみを予防する方法

かゆみは不快なものですから、なるべくそうならないような対策をあらかじめしてしまいましょう。

衣服は刺激の少ないものを

セーターや毛織物などちくちくとした素材を直接身につけるのはご法度！ 着用する場合は木綿やシルクなどの肌触りのよいものを着てからにしましょう。
また、洗濯する時もしっかりとすすぎ洗いをして、洗剤が残らないようにすることも大切です。

ヘアスタイルを変えてみる

肌が敏感な時は、顔周りや首に毛先が当たるとそれだけでかゆくなってしまうことがあります。髪をまとめたり、短くするなどしてみましょう。
ヘアカラーの際もかぶれることがありますので、美容室で相談してください。

爪を切る

爪を伸ばしていると、寝ている時など無意識にかきむしってしまう可能性があります。乾燥肌の人は、爪を短く切るだけでも肌を傷つけるのを防ぐことができます。

ストレスの少ない生活を

イライラしていると、ストレスがかゆみを誘発するといわれています。できるだけ余裕を持って生活できるよう心がけるとよいでしょう。

上記の方法を試してもあまり効果が見られない場合は、迷わず皮膚科に相談してください。

しっかり対策すれば、乾燥する季節もこわくない！ 今年からは早めにケアして快適にすごしましょうね。

（佐藤マキコ）
執筆者：alluxe編集部