カフェインとは
南米原産のコーヒーノキから1819年にドイツの化学者が初めて単体抽出に成功したことから命名された物質です。
コーヒーに多いほか、チャノキやカカオやガラナ、コーラ・ナッツにも含まれており、それらを原料にして作られる緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラなどの飲料にもカフェインが含有されています。
覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を持ったアルカロイドの一種であり、嗜好品として飲料に用いられるほかにも、その薬理作用を活かして総合感冒薬や鎮痛薬の成分としても利用されています。
カフェインの作用(メリットとデメリット)
カフェインには、一般に広く知られた眠気を覚ます覚醒作用のほか、強心作用や脳細動脈収縮作用、皮下脂肪燃焼効果、利尿作用などがあります。
夜に飲むと睡眠を妨げられるとか、依存性があるとか言われるカフェインですが、美容面で良い面もあります。それは脳細動脈収縮作用と皮下脂肪燃焼効果、利尿作用によるものです。
まず、カフェインによって脳細動脈が収縮することで片頭痛が軽減し、末梢血管の血流が良くなります。代謝も促進されて結果的に肌の調子を整えることができます。
また、カフェインの利尿作用によって、体内に溜まった老廃物が尿として排出され、体の中からきれいになることができるメリットもあるのです。
正しいコーヒーの飲み方
まず、先ほどあげたように、カフェインには強い覚醒作用があります。寝る前に飲むのは避けるのはもちろんのこと、朝一番の空腹状態で目覚まし代わりに飲むのも胃を荒らしてしまうので控えましょう。飲むのであれば、朝食後に飲むのが望ましいです。
また、カフェインの過剰摂取は体に害となるため控えるようにしてください。
なお、「カフェインを一生涯摂取し続けたとしても健康に影響を与えないとされる」一日当たりの摂取許容量に関しては、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。
一例としてカナダ保健省では2010年に1日あたりのカフェイン摂取量として健康な成人で400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)とされていますので、気になる方は飲む量の目安として参考にしてみてくださいね。
(サクマユウナ)
執筆者:alluxe編集部