秋の花粉症、悪いのはセイタカアワダチソウじゃなかった! 真犯人はだれ?

秋の花粉症、悪いのはセイタカアワダチソウじゃなかった! 真犯人はだれ?

  • スキンケア
  • 更新日:2017年10月2日

春の花粉症と言えば、もう国民病と言っていいほど知られていますね。スギやヒノキなどの樹木の花粉が原因です。
でも夏が終わったころからまたグスグス、コンコンしてる人って多くないですか? 「なんだか風邪っぽくて」と思っているあなた、実は秋の花粉症かもしれません。

秋に花粉症を引き起こす植物

秋に花粉症を引き起こす植物(画像:wikipediaより)

ヨモギ

時期:8月中旬~10月
キク科の多年草。葉はご存じのように草もちの原料になります。また乾燥させるとお灸に使うモグサになったり、煎じて飲んだりします。
そんな身近な存在のヨモギですが、花粉は目がかゆくなったり、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こします。生活範囲の道路の道端や空き地に生えているので、この時期は要注意。


 秋の花粉症、悪いのはセイタカアワダチソウじゃなかった! 真犯人はだれ?(画像:植物雑学事典より)

カナムグラ

時期:8月下旬~10月
アサ科の一年草。ツル状の茎が他の木や草にからみつき、雄花と雌花があります。受粉後に赤紫色の果実ができます。
堤防や荒れ地、畑などに生えています。散歩やジョギングなどで花粉を吸い込んでしまう可能性があります。
カナムグラ花粉症の人がフルーツや野菜を食べると、口腔アレルギーを引き起こす可能性があります。口の中やのどがかゆくなって腫れるなどの症状です。メロンやスイカ、セロリ、ニンジンなどに注意が必要です。


 秋の花粉症、悪いのはセイタカアワダチソウじゃなかった! 真犯人はだれ?(画像:wikipediaより)

ブタクサ

時期:8月~10月
キク科ブタクサ属の一年草。約2~3ミリの黄色い小さな雄花が集まった房が細長く連なって、その下に雌花が咲きます。秋の花粉症の代表的なアレルゲンです。
繁殖力が強く、河川敷はもちろん、道端にも生えています。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、のどの痛みなどを引き起こします。

「えっ、花粉症ってセイタカアワダチソウが引き起こすんじゃないの?」って思った方も少なくないのでは? 実は私もその一人だったんです。

セイタカアワダチソウは花粉症の原因ではない

セイタカアワダチソウは花粉症の原因ではない(画像:wikipediaより)

セイタカアワダチソウ

時期:10月~11月
キク科アキノキリンソウ属の多年草。ブタクサと間違われ、花粉症の原因だといわれることも多いですが、別の植物です。よく見るとブタクサとは葉や花のつき方が違います。

ブタクサとセイタカアワダチソウの違い

ブタクサは「風媒花」と言って、花粉を風邪に乗せて飛ばすことで繁殖します。一方、セイタカアワダチソウは「虫媒花」でハチなどの虫が花粉を運ぶことで受粉します。ですから花粉症は引き起こしません

むしろ、セイタカアワダチソウは乾燥させてお風呂に入れると、アトピー性皮膚炎の緩和に効果的なんです。またお茶にして飲むと毒素を排出したり、春菊の仲間なので天ぷらにするとおいしい…など、さまざまな良いことがあるんだとか。
今まで目の敵にしてたのはなんだったんだ。なんだか目からウロコが落ちた想いです。

秋の花粉症の特徴

秋の花粉症の特徴

春の花粉症の最大の原因であるスギ花粉は花粉が大きいので鼻の粘膜にくっついて、鼻水やくしゃみを引き起こします。 それに対して秋の花粉症の最大の原因ブタクサ花粉は粒子が小さく、気管に入るとぜんそくのようなセキを引き起こすことが多いです。なんだかセキが続くなぁとか鼻がムズムズするなと思ったら、花粉症を疑ってみるとよいかもしれません。

私はこのところ目や顔がかゆく、秋の花粉症の時期がきたなぁ…とちょっとブルーになっています。乾燥が進むとまた顔がかゆくなるので、不快感がMAXに。

せっかく気候がいい季節なんですから、花粉症ケアをして屋外でも快適に過ごしたいですよね。
春の花粉症がある人は、秋も花粉症になる恐れがあります。ひどくならないうちに医師に相談するか、薬局で鼻炎薬を購入しましょう。

(佐藤マキコ)
執筆者:alluxe編集部

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