美容整形の初めとは

初めて美容整形を受けた人については残念ながら、史実に残っていませんが、初めて美容整形を施した医者の名前は今に伝わっています。その名もススルタ。紀元前600年頃、古代インドに実在したとされる人物です。

その頃のインドでは囚人への刑罰として「鼻そぎの刑」と呼ばれる鼻をそぎ落とす風習がありました。しかしそんな囚人たちも刑を終えれば、社会へ復帰しなければなりません。そこで施されたのが、鼻を復元する造鼻術。やり方はこうです。弁状に頬の表皮を切り出して、詰め物を包む。そしてそれを鼻先につけて、縫合し、完成です。ススルタのこのやり方はインド式造鼻術と名付けられ、広まっていきました。

美容医療には様々な施術がありますが、始まりは鼻整形だったのです。

現在の鼻整形

ススルタの時代は形成外科的な面が大きかった鼻整形ですが、現在では美しくなりたいという意識が加わりました。現在の鼻整形でできることは以下の3つがおもです。

・鼻を高くし、鼻筋を通す（隆鼻術）
・脂肪を取り除き、鼻先を修正してダンゴ鼻を改善（鼻先修正）
・切除を行い、鼻の穴を小さくする（小鼻縮小）

隆鼻術にクローズアップ

鼻整形と聞いて想像するのは隆鼻術でしょう。隆鼻術には、プロテーゼを入れてしっかりと高さを出す整形手術とヒアルロン酸を注入するプチ整形の2つがあります。
鼻の穴の内側を切開する、注射を打つという方法がとられるため、見える部分に傷ができないのは共通です。メリットとダウンタイムを見てみます。

プロテーゼ隆鼻術はプロテーゼを用いるため、鼻の高さのデザインが叶いやすいのがメリットです。ただし切開を行い、プロテーゼを挿入するため、腫れが引くまでが7日程度。安定するまでが3カ月から半年かかります。

ヒアルロン酸注入による隆鼻術は、プロテーゼ隆鼻術と異なり、効果を得ながらダウンタイムが短いのがメリット。そのダウンタイムは1日が目安です。腫れがほとんどないのも特長です。

自分の顔もデザインできる時代が現代です。
「♪ハナペチャだって だって だって おきにいり」
そう思えないで悩んでいるのなら、なりたい自分へ、一歩、踏み出してみませんか？

（角　朋美）

執筆者：alluxe編集部