戻りシミはなぜ起こる？

レーザーでシミを無くす治療は、いわば人工的にヤケドの状態を作るようなものです。または蚊に刺された時のことを思い出してみてください。掻き崩してしまったところは痕が残りますね。でもしばらくするとだんだん目立たなくなります。これと同じ状態がレーザーのシミ治療でも起こります。

レーザー治療後、まずはかさぶたができて、約1週間後、自然とはがれ落ちて下から新しい肌が出てきます。このままきれいな肌が続けば良いのですが、2週間程度たって少しくすんだ色になることがあります。これがいわゆる「戻りシミ」、正式には「炎症後色素沈着」といいます。徐々に薄くなり、半年くらいで消えていきます。

戻りシミを防ぐためにすべきこと

通常の傷の色素沈着と違って、シミの色素沈着は消えにくい場合があります。それを防ぐために、きちんとアフターケアをすることが1回でシミを確実にやっつける成功の秘訣です。

患部の刺激を避ける

レーザー照射したところは触ったりこすったりすると色素沈着の原因になります。かさぶたは自然にはがれるまでそっとしておきます。ほとんどのクリニックでは目立たないシールを処方される事が多いです。シールの上から軟膏を塗ったりメイクをすることができます。

外用薬を使用する

シールをはがした後は、色素沈着を防ぐために、低濃度のハイドロキノンとトレチノインを使用します。その場合もこすらず、やさしく乗せるように塗布してください。シミが再発しないようにするには、6カ月は外用薬を使うのがよいでしょう。

基本的なスキンケアの徹底

紫外線を防ぐためのUVケアはもちろん、保湿を心がけるなどの一般的なスキンケアを徹底することが大切です。

また、良くなってきたからと素人判断で治療をやめるのはキケンです。1カ月に一度など、定期的にクリニックへ行ってドクターに診てもらいましょう。シミの無い美肌を手に入れるのはあと少しですよー！