そもそも雨の日など湿気の多い日に髪がまとまらないのはなんで?
髪の毛は、図のように中心から順に「メデュラ」・「コルテックス」・「キューティクル」と呼ばれる三重構造をしています。
最も中心にあり髪の毛の細胞そのものであるメデュラと、最も外側にあり髪を外界からの刺激から守ったり成分の流出を防ぐ役割をもったキューティクルは、個人差はほとんどありません。
髪の毛の質はその中間にあるコルテックスで決まると言われています。
通常髪の毛には乾燥した場合、空気中の水分(湿気)を吸収して髪の毛内部の水分量を保とうとする働きがあり、適度なボリュームを保つことができます。
ところが、何らかの要因(例えば無理なブラッシング等でキューティクルが剥がれていたりするなど)で、このバランスが崩れてしまうと、梅雨時など必要以上に湿気がこのコルテックスに吸収されることで髪の毛が膨張し、クセがいつも以上に出やすくなってしまうのです。
意外と乾燥しやすい女性の髪の毛
こんなことで?って思うかもしれませんが、スタイリングする時にドライヤーを使ったり、カラーリングをしていたりと意外と女性の髪の毛は乾燥しやすい環境に置かれているんです。
雨の日に髪の毛がうねるのを防ぐには
大切なのは、日頃から髪の防御システムであるキューティクルをいたわったケアを心がけることです。
ヘアカラーや紫外線はもちろんのこと、髪を乾かすときやスタイリングする際に使うドライヤーの熱ダメージやブラッシングの際にかかる物理ダメージもキューティクルを痛める原因となります。
しかし、いくらドライヤーの熱が髪の毛にダメージを与えるとは言っても、髪の毛を自然乾燥させるのはもってのほかです。
髪の毛は濡れているときが一番弱く、自然乾燥を待っている間にも開いたキューティクルから髪の成分が流出していってしまうからです。
髪の毛を乾かすポイントは、タオルドライとドライヤーの温風と冷風の使い分けにあり
正しい乾かし方としては、まずタオルドライで髪の毛についた水分をある程度取り除いたあと、ドライヤーの温風で頭皮を中心に根元から毛先に向かってまだほんのり湿り気が残る程度まで大まかに乾かしてください。その後冷風に切り替えてスタイリングをするようにすると、キューティクルにダメージを与えることなく乾かすことができます。
梅雨時のヘアトラブルに毎年悩まされている方、もうすぐ梅雨シーズンを迎えるこの機会に、是非今一度ヘアケアを見直して、梅雨特有のヘアトラブルとは無縁の生活してみませんか。
このコラムが皆様のお役に立てれば幸いです。