日焼け止めが紫外線を防ぐことができるのはなぜ?
日焼け止めの成分は、主に「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類から構成されています。
紫外線散乱剤とは?
紫外線散乱剤には、肌の表面を覆い、光の一種である紫外線を反射や乱反射させることで、肌の中に紫外線が到達するのを防ぐことができます。
白浮きしやすいですが、低刺激なため、敏感肌の人でも安心して使うことができます。
どんな日焼け止めに使われてるの?
SPFやPA※の低い日焼け止め
主な成分名
二酸化チタン
酸化亜鉛
紫外線吸収剤とは?
紫外線吸収剤には、肌の表面上で紫外線を吸収し、それを熱エネルギーに変えて外に逃がすことで、肌への浸透を防ぐことができます。
白浮きしにくく、日焼け防止効果も非常に高いのですが、この紫外線の熱エネルギーへの変換には肌への負担がかかる化学変化を伴うため長時間の使用には注意が必要です。
どんな日焼け止めに使われてるの?
SPFやPA※の高い日焼け止め
主な成分名
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
オキシベンゾン-3
酸化亜鉛
日焼け止めの成分の特性に応じた使い方をしよう
これまで紹介したように日焼け止めの成分にはそれぞれ得意不得意があります。紫外線散乱剤を多く含む日焼け止めは、あまり長い時間直射日光に当たることのない日常生活に、海や山などアウトドアで長時間外にいる場合には、より紫外線カット効果の高い紫外線吸収剤を多く含む日焼け止めを使うようにしてください。そうすることで、それぞれの日焼け止めの持つメリットを最大にデメリットを最小にし、これからの紫外線シーズンを快適に過ごすことができるはずです。
SPF:「Sun Protection Factor」の略で、「肌につけた場合に、UV-Bによる日やけをどの程度遅らせることができるか」を数値化したもの
PA:Protection Grade of UVAの略でUV-Aに対する防御指標
UV-AとUV-Bについて詳しく知りたい方はコチラ