抜毛症について
抜毛症になりやすいのは圧倒的に女性です。発症率は0.6~3.4%程度。思春期に多いと言われていますが、小学校高学年から大人まで年齢層は様々です。ひどい方だと何十年にもわたって悩んでいる場合も。
自傷行為ととられがちですが、当人は体毛を抜くことによって不安やイライラなどネガティブな気持ちを処理しているだけであって、自分自身を傷つけたいわけではないのがこの病気を難解にしています。
抜毛症の原因ははっきりとはわかっていません。ストレスが引き金になることもあれば、ちょっとしたかゆみで抜毛癖が始まる場合もあります。非常に突発的で誰にでも起こりうる病気なのです。
もしはげができてしまったら? 発毛治療を考えて
抜毛症が悪化してくると体毛を抜く自分自身を責めるようになります。そうなったときは、明るくこう考えてみてください。
「生えてくる」。
例えば髪の毛を抜いて、はげをつくってしまっても、今はFAGA(女性男性型脱毛症)の治療があります。いわゆる女性の薄毛治療です。おもに内服薬と育毛メソセラピー、自毛植毛があります。
内服薬は、おもにパントガールを用います。健康な発毛環境と髪をつくるアミノ酸、L-シスチン、ケラチンが含まれています。
育毛メソセラピーは、頭皮に薬剤を注入する方法です。発毛を促す成長因子やミノキシジル、発毛環境や髪質を整えるビタミン・ミネラル、銅ペプチド、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10などを直接頭皮に注射器で打っていきます。
その他、自身の髪の毛の一部を発毛させたい部分に移植する自毛植毛もあります。
もし抜毛症になってしまっても、自然にはげが治るのを待つほか、美容医療のFAGA治療という女性の薄毛治療ジャンルがあること。抜毛による薄毛に悩んでいる方、女性特有の薄毛に悩んでいる方の治療にこのコラムを役立てていただけたら幸いです。