ボツリヌス治療（ボツリヌス注入薬）の基礎知識

（アラガン・ジャパン社 HPより）

一般的なボツリヌス治療（ボツリヌス注入薬）とは、目尻や眉間、額の表情シワの改善や顔のエラ張り、プチ整形、多汗症治療など、さまざまな治療に用いられています。

ボツリヌス注入薬の働きは、筋肉や神経の過剰な働きを一時的に麻痺させ、症状を緩和するというのが基本。「はじめて受けた美容医療はボツリヌス治療だ」という方も非常に多く、美容クリニックで受けられるメニューの中でも、比較的気軽に試せるポピュラーなものとして知られています。

ボツリヌス注入薬を細かく注入する治療は肌老化の初期症状に効果的

肌の老化を感じ始める初期症状には、「小ジワがある」「肌のツヤやハリが減った」「毛穴の開きが目立つ」「目元やフェイスラインが緩んできた」といった変化が見られます。これらの悩みを解消してくれるのが、ボツリヌス注入薬を細かくまんべんなく注入する治療法です。

通常のボツリヌス治療（ボツリヌス注入薬）が筋肉層に注入するのに対し、皮膚の浅い部分に少量ずつ細かく注入していく施術のため、注射器での施術の場合20〜30分程度の時間を要します。

注入には注射器の他、皮膚を吸引しながら複数の極細の針で均一に注入できるマシン、水光注射が用いられます。

この施術は、筋肉の動きには関与しないしないため、ボツリヌス治療で懸念される「表情が乏しくなる」ということはありません。自然な表情を保ちながら、細かいシワの改善やフェイスラインの引き締め、さらに皮脂腺や汗腺に通じている神経をブロックする作用もあるため、余分な皮脂の分泌を防ぐ効果もあります。

ボツリヌス注入薬の種類にもよりますが、効果は3〜6カ月程度。内出血や腫れが起こりますが、数日で解消していくことがほとんどです。